先日テレビで、読書家として知られる名倉潤(ネプチューン)が本について話していたのだが、彼は本を読むとき、必ずカバーを外すのだという。理由は、ジャマになるからだそう。 ちなみに、ここでいうカバーとは、書店でくれるカバーではなく、もともと本についているカバーのこと。 たしかにあのカバーは読むときにはかさばる。私自身、本を編集する立場にいて、デザイン的な工夫を楽しめることもあるのだが、どちらかというとカバーはいらない派である。といいつつ、読む際にわざわざ外したことはなかったが。 もともとあのカバーというのは、本の表紙や本体を保護するためにつけられたもの。これには保管しておくための保護、という考えはもちろんあるだろうけれど、書店流通の便宜上でつけていることも多い。たとえば返品されても、汚れてしまったカバーだけを取り替えて改装、また流通させることできるので、ほとんどの出版社ではカバーだけを多めに印刷