今年は昨年に比べて飛散量が少ないと予測されているが、「今年の花粉は昨年の○倍」などという数値を報道で目にするたび、「このままいくと、将来的に数十倍~100倍なんてことにならないか」と不安になってしまう。 実際、昔に比べてどれだけ増えているのか。公益財団法人日本アレルギー協会に聞いた。 「花粉飛散量は、夏の気温や日照時間など、気象条件に左右されるため、多い年もあれば少ない年もありますよね。『昨年の○倍』という年がある一方で、『昨年よりも少ない』というときもありますので、年々増え続けているわけではありません」 私たちが報道で目にし、ギョッとするのは、「昨年の○倍」「例年の○倍」という数字。それがことさらに印象に残るため、年々増加し続けている気がしてしまうのかもしれない。 実際、『花粉症環境保健マニュアル2014年』(環境省)を見ると、地方別スギ・ヒノキ面積(林野庁業務資料2012年/1970年