木村秋則著「リンゴが教えてくれたこと」(日経プレミアム 850円+税)。 昨年の9月20日のこの欄(カテゴリ・食品と農水産業)で、石川拓治著「奇跡のリンゴ」(幻冬社) を取り上げた。そして、昨年後半の面白本のベスト9にも選んでいる。 是非、この機会に再読をお奨めしたい。 この「奇跡のリンゴ」はベストセラーとなり、数十万冊も売れている。 そして、この新しい著書を本屋で見かけた時、2匹目のドジョウを狙った二番煎じに過ぎないだろうと考えた。だからそれほど乗り気がせず、いやいや買った。 たしかに、前半は予想通りの二番煎じ。 だがこの著者は、リンゴだけで無肥料・無農薬栽培をやっていたのではない。 前著でも紹介されていたが、ある偶然から福岡正信著「自然農法 わら一本の革命」を読んでいる。その本を読んで、いきなりリンゴの無肥料・無農薬栽培に取り組んだかのような印象を前著で持たされた。これは、とんでもない