健保の赤字が過去最大級、20年度決算 高齢者医療改革の影響 (1/3ページ) 2009.9.11 20:12 健康保険組合連合会(健保連)は11日、大企業の会社員とその家族計3000万人が加入する健保組合の平成20年度決算見込みの全国集計を発表した。20年度は新しい高齢者医療制度が導入され、高齢者医療への拠出金が大幅に増加した結果、経常赤字が過去最大級の3060億円に膨らみ赤字組合は全組合の68・8%に上った。 21年度以降は景気悪化の影響で保険料収入減も予想され、赤字幅はさらに拡大し、保険料の値上げや健保組合の解散につながる可能性も出ている。 20年度決算では、全1497組合の経常収入が6兆3717億円(前年比1714億円増)に対し、経常支出は6兆6778億円(同5375億円増)。経常赤字は3060億円で、14年度(3999億円)に次ぐ過去2番目の赤字幅となった。