年収と未婚の関連が強いことは,このブログで繰り返し書いてきました。男性の場合,年収が低い者ほど,未婚率は高い傾向にあります。稼ぎのない男は結婚できない,ということです。女性にあっては,その逆です。 わが国に根強いジェンダー観念を考えるとさもありなんですが,年収と未婚の関連の強度を数値化してみたくなりました。お馴染みのジニ係数は,こういう用途にも使えます。 私は,2012年の『就業構造基本調査』のデータを使って,20~50代の男性有業者について,有配偶者と未婚者の年収分布を明らかにしました。下表は,両者を照らし合わせたものです。有配偶者の数値は,全体から未婚者を差し引いて出しています。よって離別者や死別者も含まれますが,数の上では少数ですので,有配偶者とみなしてもよいでしょう。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm 年収が判明する