2015年10月26日 20:34 阿部共美作品の魅力 -ロジックホラーの真髄- ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!) 空が灰色だから コミック 全5巻完結セット (少年チャンピオン・コミックス) 先日、ブックオフに行った時に100円コーナーで売っていた阿部共美「空が灰色だから1巻」「ちーちゃんはちょっとたりない」、なんとなく手にとって買ってみて、読んでみたら…両方とも衝撃のあまり心が七転八倒する程の傑作で、それまで阿部共美さんという漫画家さんのこと全然知らなかったんですが、急いで本屋にいって、阿部共美さんの出版されている本を全部買ってきて読んだんですが、凄いですね。どれも傑作ぞろいでめっちゃファンになりました。小林泰三や星新一や筒井康隆の著書を始めて読んだ時とか思い出しましたね…。 この阿部共美さん、私的には、短編ホラー、特にロジックホラー(論
2015年09月20日 19:09 アニメ「Charlotte」第12話視聴。何か急に強い父権主義(パターナリズム)をナイーブに肯定する話になりましたね…。 アニメ「Charlotte」第12話視聴。うーん…。何か急に強い父権主義(相手の自己決定権を無視する形のパターナリズム)を肯定する話になりましたね…。強い父権主義をナイーブに肯定しすぎていて、少なくとも個人的にはついていけない話になってしまったと感じました…。12話は簡単にまとめると下記のような展開なんですね。 ①超能力者の超能力は病気。シャーロット彗星が地球に接近するたびに超能力因子(ウイルスか何かかな。宇宙から超能力ウイルスが散布されるというのはジョジョっぽいですね)が彗星からばら撒かれ、それに感染した青少年のうち超能力に覚醒するものが一定数でる。ワクチンを使うことで超能力の覚醒を阻止できる。 ↓ ②超能力者は各国の超法規的非合法
2015年08月14日 10:37 多くの人間はなぜ魂や心の存在を感じ信じるのか。 人間の意識なんて単なる電気信号なのに http://anond.hatelabo.jp/20150813032839 上記、ドーキンス以後によく見かけるようになった論説なんですが(人間機械論と利己的遺伝子論の融合)、これって外から人間を見て論じている訳ですね。人間が魂や心の存在を感じたり信じたりするのは、他者は一切観察できないその人自身のみの内的経験(自己自身が物事を感じるという内的な動き)によるものなので、こういった「外から見た人間機械論」とは根本的にかみ合わないんですね。 「ねえ。内的経験ってなに?」 「意識やクオリアのことだよ」と僕は答えた。 「『意識』はなんとなくわかるけど、クオリアって何?」 「簡単に言うと『感じ』のことだ。たとえば『赤』というのは波長がだいたい610ナノメートルより長い光を見たと
2015年03月18日 20:15 なぜライトノベルは「文学ではない」などと言われるのか。「彼らは竜が怖いのです」 鼎談「ライトノベルは文学か」にまつわる議論 http://togetter.com/li/796272 上記読んで驚きました。なんともブリュメール18日ですね…。まさに「彼らは竜が怖いのです」 ファンタジーの大傑作「ゲド戦記」を書いたアーシュラ・K・ル=グウィンは、欧米の文学界における、ファンタジー、SF、YA文学(欧米の青少年向け小説。読みやすいファンタジーなどが多い。いわば日本におけるライトノベルにあたる)の守護者でもあって、欧米の頭の固い批評家、ファンタジー、SF、YA文学は文学ではないとする批評家達をぶった切りまくりました。彼女の批評本は、ファンタジー批判批判、SF批判批判、YA文学批判批判が多く、それらの多くはとても納得がいくものです。 上記リンク先「鼎談「ライトノ
2011年09月26日 00:35 「超クソゲー3」読了。クソゲーハンターの3人が、堀井雄二さんと同じ憂いを抱えていること、ゲーム好きとして心に染み入ります…。 超クソゲー3 TVゲーム総合ストア TVゲーム評論本「超クソゲー3」読了。「超クソゲー」「超クソゲー2」に比べると全体的に真面目になっています。前二作「超クソゲー」「超クソゲー2」は「キッチュなゲームを面白おかしく紹介する」というところが大きかったのに比べ、今回の「超クソゲー3」は「丁寧に作られた優れた良作なのにも関わらず売れなかったゲーム、実際は良い出来なのに色物とみなされてしまったゲームを実際にプレイしたときの面白さを紹介する」というところが大きく、ゲーム評論としては実に真面目な感じになっています。本書の中で何度も触れられていますが、「超クソゲー」「超クソゲー2」執筆時は年齢20代だったクソゲーハンターの三人組(多根清史さん・
2011年10月14日 08:48 「自らの発明により命を落とすこととなった10人の偉大な発明家」「裏切られて命を落とすこととなった世界の著名人10人」 世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) 世界史 下 (中公文庫 マ 10-4) 自らの発明により命を落とすこととなった10人の偉大な発明家 http://gigazine.net/news/20101128_fatal_inventions/ 上記を読んで、なんとも言いがたい寂寥感を覚えます…。世の無常を感じますね…。ただ、自らの発明に裏切られて命を落とした人々より、人間に裏切られて命を落とした人々の方が、数は圧倒的に多いでしょうね…。そんな歴史的著名人を10人ほど挙げてみます。 裏切られて命を落とすこととなった世界の著名人10人 カエサル(享年58歳) 世界でもっとも有名な「裏切られて殺された人」。最後の台詞「ブルータス、お前もか」が飛
2011年10月15日 19:48 読んでおくべき見ておくべきSF作品「どうしてこうなった」編。 キュゥべえ でかモフ抱きまくら(予約受付中) ねんどろいどぷち 魔法少女まどか☆マギカ BOX (ABS&PVC 塗装済みトレーディングフィギュア) アニメーション総合ストア 「読んでおくべきSF小説」という、SFファン個人個人がお勧めSFをセレクトするのがネットにて流行しているようなので、SFファンとして僕もやってみようと思います。といっても、真似てやるだけだとただの二番煎じなので、「どうしてこうなった編」で。SFというのは非常に幅広い落ちが付けられるので、ショッキングな落ちが多いのですね…。読み終わった後、思わず、「どうしてこうなった」とつぶやかずにはおれないSFをご紹介いたします。 スタンリー・キューブリック「博士の異常な愛情」 スタンリー・キューブリック監督の有名なSF映画にして、ラス
2010年05月19日 15:13 巷で話題の「まおゆう」読了。長すぎ、面白くない上に、これはひどい「冷酷さを正当化する物語」…。 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫) 友達の死を若き日の勲章みたいに居酒屋で飲みながら憐情たっぷりに語る腐った大人にはなりたくない。 (桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」) そうしてあなたも現実を肯定してしまうんですね。合点してしまうんですね。 (坂口尚「石の花」) 巷で話題の「まおゆう」をたった今、読了しました。な、長すぎる…。物語にメリハリがあまりなく、話がどんどん大きく広がるのは良いんですけど、その話がひたすら終わらず収束せず、起伏なしにだらだらだらだらと続くので、余計に長く感じました。読むのに2時間弱くらいかかったけど、体感時間だと5、6時間ぐらい読んでいた感じが…3ページ目くらいから既に『だら
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