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ブックマーク / gigir.hatenablog.com (15)

  • 任天堂は再び「ゲーム人口の拡大」を成せるのか - 未来私考

    大きな驚きをもって受け止められた、任天堂とDeNAの業務提携。 これについては人それぞれ、様々な見解があるかと思いますが、私はとても力強く前向きなものであると受け止めています。 その大きな理由は、会見の中で岩田社長の口から「ゲーム人口の拡大」というキーワードを久しぶりに聞くことができたことです。 任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資提携共同記者発表 任天堂を躍進させた「ゲーム人口の拡大」というスローガン 「ゲーム人口の拡大」は2002年に岩田聡氏が社長に就任して以来の任天堂の一貫したスローガンです。 しかし、ここ数年の決算説明会では「QOLの向上」「任天堂ユーザー層の拡大」という言葉に取って代わられ、大きな戦略目標からは外されてしまっている印象を受けていました。 岩田社長はニンテンドーDS、Wiiによって今までゲームに興味のなかった幅広い層にアプローチすることに成功し、全

    任天堂は再び「ゲーム人口の拡大」を成せるのか - 未来私考
  • 初音ミクという神話のおわり - 未来私考

    何故初音ミクよりも作者に注目が集まるようになったか。2008-12-06 - カナンを夢見ながら id:beentocanaanさんは、かなり初期からVocaloidブームを追いかけておられる方で、私もよく拝見させていただいてるんですが、この記事は自分の実感とはずいぶん違うなあ、などと思ったので、少し昔を思い出しながら書いてみようと思います。 オモチャとしてはじまった初音ミクブーム そもそもニコニコ動画におけるVOLALOIDのムーブメントというのは、実は初音ミク誕生以前から始まってるんですよね。シーンの中心にいたのは、第1世代VOCALOIDのMEIKO。そのなんとも言えない合成音声の味わい深さで、既存のMADやプレイ動画の味付けとして、今のゆっくりブームに近い形で親しまれていたんですよね。といっても私はまだこのころは格的にニコニコ動画にはまっていなかったので、多少憶測含みではあります

    初音ミクという神話のおわり - 未来私考
  • ニコニコ動画ZeroWatchプレイヤーの正しい使い方 - 未来私考

    5月1日にプレミアム会員限定で公開され、激しい非難を浴びているニコニコ動画の新動画プレイヤー「ZeroWatch」。とりあえずもっとも大きな問題だったコメント入力欄の位置と動画説明文については担当開発者の休暇前に応急処置的な改善がなされてほっと胸を撫で下ろしています。きっと休み明けから格的な改修に入ってくれることでしょう。 とはいえ、もっとも大きな問題点が解消されたものの、このZeroPlayerは従来のニコニコ動画プレイヤーとはまったく異なる設計思想で作られており、それが多くの困惑を生んでいるように思います。そこでいったいこの新プレイヤーはユーザーのどういった使用を想定しているのか、その想定に基づいた場合どうすれば今よりも使いよくなるのかについて、私論ながら分析してみたいと思います。 http://www.nicovideo.jp/zero http://blog.nicovideo.

    ニコニコ動画ZeroWatchプレイヤーの正しい使い方 - 未来私考
  • TIGER&BUNNYが破った常識 - 未来私考

    大好評のうちに幕を閉じたアニメ「TIGER&BUNNY」。個人的に好みの題材ということもあり当初から注目していたのですが、よもやここまでの大人気になるとは思いもよらなかったですね。振り返って見るとTIGER&BUNNYはそれまで常識とされてきたことをことごとく破った型破りな作品でした。タイバニが打ち破った数々の常識を振り返って見たいと思います。 TIGER & BUNNY(タイガー&バニー) TIGER & BUNNY | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス 1.アニメに広告はつかない まず最初に目を引いたのは、ヒーロースーツにスポンサーロゴを直接貼付けるという広告手法ですね。旧来、アニメ作品にはスポンサーがつきにくい、特に深夜アニメでは自社広告以外はほとんどあてに出来ないというのが「常識」でした。それがキャラクターに直接企業ロゴを貼付けるというアクロバティックな手法

    TIGER&BUNNYが破った常識 - 未来私考
  • 「初音ミクって何がすごいの?」という問いに答えてみる - 未来私考

    ひさしぶりにガッツリとした初音ミクについての考察記事を読んで、自分でもちょっと書き留めておきたいな、と思いました。 http://d.hatena.ne.jp/NekotaInujiou/20120325/1332671483 初音ミクはすごい。そのことに異論のある人はもはやほとんどいないのではないかと思います。彼女のために何万というオリジナル曲が書かれ、それを何十万という人達が歌い、何百万人あるいはそれ以上の人達が聞いている。その広がりは国境も越え、彼女の歌声とキャラクターの創作に関わる人達は今も増え続けている。そんな存在はおそらく空前絶後でしょう。問われているのは、いったい何故彼女が、彼女だけがそこまで巨大な存在になることが出来たのか、ということですね。 私はそれは、初音ミクが不完全な存在だったからだと答えます。 歌声しか存在しなかったから、そこに物語を書き込む人達が現れた。声が少し物

    「初音ミクって何がすごいの?」という問いに答えてみる - 未来私考
  • 「まおゆう」原作とアニメ版の読み比べのススメ - 未来私考

    2009年に著されて以来、書籍、コミカライズ、ドラマCDと幾度も版を重ねてきた物語のアニメ版が地上波テレビ及びニコニコ動画でいよいよ放送が始まりました。「まおゆう魔王勇者」の原作にあたる2chスレッド『魔王「この我のものとなれ勇者よ「勇者「断る!」』は今もまだまとめサイト等で読むことができます。アニメ版は原作を下敷きにしつつも映像によって情報が足された分、さまざまな翻案がなされているのですが、その違いについて見比べ、読み比べて気付いたことについて、少々解説をしてみようかなと思います。なお、これはあくまで解釈の一つであって、地の文がなくセリフで全ての情景描写が行われるという原作の性質上、読み手によって受け止め方に幅がある作品であるということはあらかじめ断っておきます。 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 - ゴールデンタイムズ 挿入された登場人物たち まず大きく目を引く改変は、

    「まおゆう」原作とアニメ版の読み比べのススメ - 未来私考
  • サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考

    細田守監督の最新作「サマーウォーズ」を観てきました。結論から言うと、とても残念な内容でした。この感想も書こうかどうしようか迷ったのですが、同じような観点で書いてある評を見つけることが出来なかったのであえて書いてみようかと思います。 まず誤解のないように言っておくと、この作品は娯楽作としての一定の水準は間違いなくクリアしているということです。映画を観て楽しく爽快な気分になったりしたい向きには十分満足のいく映画でしょう。しかしその爽快感は実のところ映画的な物語のうねりから生ずるものではなく、天才アニメーター細田守の精緻な絵コンテが観るものの情動を揺さぶっているだけに過ぎないのではないかと。確かにクライマックスのいくつかのポイントは感動的です。しかしその感動は実は映画の構造的な仕掛けによるものではなく、アニメーションの根源的な魅力のみによって引き起こされているだけだといったら言い過ぎですかね。

    サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考
  • アニメはすでに払いたい人だけが払うビジネスモデルになっている - 未来私考

    払いたい人だけが払うというビジネスモデル - 未来私考 前回のエントリでは払いたい人だけ払うビジネスモデルの例としてアイドルマスターとニコニコ動画を取り上げましたが、もっと大きな規模でそれをやっている業界があるんですね。それはアニメ業界。その中でも特に製作委員会方式のアニメというのは、実は払いたい人だけが払う金銭収入だけで成り立ってるんですよね。 スポンサーから制作費を捻出してもらう旧来のアニメ制作と違い、製作委員会方式のアニメではとにかくコンテンツ自体を買ってもらえなければ収入を得られない。しかし、国内に何百万人といるアニメファンのうち、積極的にアニメコンテンツに直接お金を支払っている層というのは、全体のごく一部なんですよね。明確なデータはない憶測の話になりますが、アニメDVDのトップセールス*1や周辺のアニメファンへのヒアリングの感触からいって、積極的にコンテンツ購入するのは全体の1割

    アニメはすでに払いたい人だけが払うビジネスモデルになっている - 未来私考
  • 60分間プログラミングが面白い - 未来私考

    ニコニコ動画で人気のあるジャンルの一つに「描いてみた」というものがあります。イラストを制作する過程を高速再生して徐々に絵が完成していく様子を楽しむというものですね。合間合間に小ネタを挟んだりBGMに併せてみたり、人気のある動画は数十万再生を誇るものもありますね。 描いてみたとは (カイテミタとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 人気の「描いてみた」動画 84,791 - ニコニコ動画 個人的なお気に入りはこのあたり。 今回紹介する動画はそのプログラミングバージョンとでもいうべきもの。実況しながら約60分で実際に遊べるゲームをプログラミングをしてしまおうというもの。 第1弾はJavascriptによるオセロの作成。メモ帳でサラサラとコードを記述しながらみるみるとプログラミングが完成していくのがとても心地よい。 第2弾はWindowsアプリケーション環境でのテトリスの作成なのですが、これ

    60分間プログラミングが面白い - 未来私考
  • 「電子書籍の衝撃」で実感した日本の電子書籍の今 - 未来私考

    記事を書くのに手間取っているうちにキャンペーン期間が終了してしまいましたが、「電子書籍の衝撃」を電子書籍版110円キャンペーンで購読してみました。その感想と、電子書籍を購入する段階で思ったことなどを。 http://www.d21.co.jp/contents/campaign/denshi/ ソーシャルメディアによるとの出会いは既に実現している このキャンペーンについてはご多分に漏れずTwitterで知って、小飼弾さんの書評経由で購入したわけですが、これはまさに書で取り扱われているソーシャルメディアを媒介したマイクロインフルエンサーが機能した例、ではあります。が、これ自体は電子書籍を待たずとも書評ブロガーとそのフォロワーという関係は既に完成されているんですよね。誰かの書評を読んで、欲しいと思ったは1クリックでamazonで購入出来てしまう。問題はそれが電子書籍という形になることで促

    「電子書籍の衝撃」で実感した日本の電子書籍の今 - 未来私考
  • 全てのスクリーンはiPad化する - 未来私考

    id:essaさんのこのエントリを読んで、具体的なイメージがパッと広がった。 ビットが紙のフリをするのをやめた日 - アンカテ 「なんでこのPCモニタは手でつまんでスライド出来ないんだろう」 iPadを日常的に使うようになった時、多くの人がそう思い始めるのではないか。このイメージが頭に浮かんでからPCのモニタを見ると、実際にこれはマウスを使うより手でつまんでスライドしたりドラッグ&ドロップしたほうが楽なんじゃない?という気がしてくるから面白い。直感的に使えるデバイスというのは、つまりそういうことだろう。 iPhoneを見た時はそんなイメージは湧いてこなかった。想像力が足りなかったとも言えるんだけど、iphoneというデバイスはあの小ささで、iPhoneというパッケージで完結している商品、という印象がどうしても拭えなかったというのはある。 iPadはその点をブレークスルーした。ただ大きくなっ

    全てのスクリーンはiPad化する - 未来私考
  • 選ばないという正義 - 未来私考

    http://alfalfalfa.com/archives/391121.html まずあらかじめ言っておくと、私はこの番組を見ていないのでマイケル・サンデル教授がどのような解答を披露したのかは知らない。調べれば出てくるかもしれないが、あえて知らないまま書く。この設問を見た時真っ先に連想したのは映画「ダークナイト」のクライマックスだ。 ダークナイト [Blu-ray]posted with amazlet at 10.04.07ワーナー・ホーム・ビデオ (2008-12-10) 売り上げランキング: 410 Amazon.co.jp で詳細を見る ジョーカーの仕掛けた究極の選択。2つの客船の一方には死刑囚、もう一方には善良な市民。それぞれの船には爆弾の起爆スイッチ。爆弾は時限式で、時間が来れば両方とも爆発する。先にスイッチを押せば、相手の船だけが爆発し、自分たちは助かる。さあどうする?

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  • 「魔王×勇者」が「その先の物語」を描けた理由 - 未来私考

    今、Twitterを中心にしてものすごい勢いで拡散をしているWEB小説がある。 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト 2ちゃんねるのVIP板発祥の、いわゆる新ジャンルと言われている形式で書かれた長編物語。この物語がいかに強力な力を持っているかについては既に多くの方が記事に書いているので少し違った角度から紹介してみたい。 人生を変えることのできる物語/魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 - ピアノ・ファイア http://d.hatena.ne.jp/kaien/20100423/p2 君の知らない魔王と勇者の物語 - 敷居の先住民 http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20100429/p4 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「先の物語」という意味(その1) - 今何処(今の話の何処が面白いのかとい

    「魔王×勇者」が「その先の物語」を描けた理由 - 未来私考
  • 「こだわるのも楽しいよね」という話 - 未来私考

    「分らなくても楽しいよね」という話 - 今何処(今の話の何処が面白いのかというと…) 2年越しくらいでずっと言い続けていた話が、「あっ。伝わった」と思える瞬間。これほど嬉しいものもそうはないですよね。これは「分からなくても楽しいよね」という話にずっとこだわってきたから得られた話。…と、いきなり矛盾するような物言いで始めますが。 コメントによる補助線 ニコニコ動画ややる夫シリーズなんかに対して「分からなくても楽しいよね」って言ってきた背景には、こういったネット上の新しい表現形式が「視聴者のコメントによる補助線」をあらかじめ織り込んでいて、それなしで接した時よりもずっと「分かっている楽しさ」に近い楽しさを味わうことが出来るから、なんですよね。「わかったほうがより楽しい」のは当然なんだけど、「いろいろ調べて知った人」が80%、90%の楽しみを得る横で、何も知らない状態で観た人が60%、70%くら

    「こだわるのも楽しいよね」という話 - 未来私考
  • ガンダムを読む - 未来私考

    はてなはブログパーツが貼れなくて困ったなあと思っていたのですが、玖足手帖さん(id:nuryouguda)のご厚意でリンクを貼らせて戴きました。どこで見ても同じと言えば同じですが、せっかく見るならガンダム好きの人のサイトで見たいですしね。いずれはてなが対応したらここに直接貼る予定ではありますが…。 http://www8.ocn.ne.jp/~ikitale/ ということで、上記リンクから動画プレイヤーの置いてあるページに飛べます。見よう!機動戦士ガンダム! バンダイチャンネルの毎日配信に連動して各話の解説記事更新終了しました。出来るだけあまり他で見ない視点を提供できたらな、と思ってい書きましたのでよろしければおつきあいくださいませ。以下各話へのリンクを貼っておきます。 8/31 全話完走しました。 「ガンダム大地に立つ」の再発見 - 未来私考 「ガンダム破壊命令」を読む - 未来私考 「

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