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ブックマーク / trivial.hatenadiary.jp (5)

  • 一迅社文庫創刊第1弾全7冊の感想 - 一本足の蛸

    今月20日に創刊した一迅社文庫の第1回配分7冊をすべて読み終えたので、読んだ順に簡単に感想を書いておくことにする。 黒水村 黒水村 (一迅社文庫) 作者: 黒史郎,ニリツ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2008/05/20メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (30件) を見るライトノベルレーベルからホラーが出るのは珍しい。レーベルカラーを打ち出す創刊ラインナップともなるとなおさらだ。ホラーは苦手分野なのでふだんはほとんど読まないのだが、そういうわけでちょっと興味を惹かれて『黒水村』を『死図眼のイタカ』と『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』と併せて買った。 3冊のうち『死図眼のイタカ』はいちばん最後の楽しみにとっておいて、『黒水村』と『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』のどちらを先に読もうかと考えたとき、『黒水村』と『死図眼のイタカ

    一迅社文庫創刊第1弾全7冊の感想 - 一本足の蛸
  • サマーウォーズを見て死にたくなっても、映画の半分を見ていないというわけではない - 一本足の蛸

    当初はスルーするつもりだったのだけど、ちょっと困った展開になってきたので、少し考えてみることにした。 ちくちくと現実風味を効かせて来やがるくせに、 気付けば結局、世界を救うのは世界レベルの才能とコネあらばこそ。 そうでなくともオタク部に一輪の美人のセンパイ。東大、留学、甲子園。仲の良い大家族。 俺にはなーんもなかったなあ。 いい映画だよ。いい映画なんだよ。なのに吐きそう。 何この「耳をすませば」を凌駕する非モテ殺戮映画。(参考:「耳をすませば」「自殺」でGoogle検索) まずこれが出発点。 かなり自虐的な感想ではあるのだが、別に大きく的を外しているわけでもないと思われる。こんなことを思う人がいても当然でしょう、と。 しかし、かれは、たとえば「東大、留学」のその裏にかくされた侘助の孤独を見ない。侘助と祖母栄とのあいだのコミュニケーション齟齬を見ない。たがいに愛しあい、思いあいながら、どうし

    サマーウォーズを見て死にたくなっても、映画の半分を見ていないというわけではない - 一本足の蛸
  • 時間ループものの隠れた佳作 - 一本足の蛸

    輪舞曲都市 Ronde‐City (EXノベルズ) 作者: 梅村崇,上田信舟出版社/メーカー: エニックス発売日: 2002/06メディア: 単行購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見るTVアニメ版『涼宮ハルヒの憂』で「エンドレスエイト」が放映されたのをきっかけに時間がループする物語への関心が高まっている*1ようで、あちこちで類似した設定の作品についての言及がみられるが、その集大成ともいえる古今東西時間ループもの一覧にも『輪舞曲都市』は載っていない*2。相当の珍品といえるだろう。 今から7年前に出た作品で、今から入手するのは大変だろうと思うが、何かの拍子に復刊されるかもしれないと期待しつつ、とりあえず言及しておく。あと、同じ作者の7年ぶりのオリジナル作品『時に消えたキミと歪曲の十日間―デイ・トリッパー』も時間ループっぽい*3。 *1:たとえば、最近人力検索

    時間ループものの隠れた佳作 - 一本足の蛸
  • 物語とは非モテの不在なり - 一本足の蛸

    昨日書いたサマーウォーズを見て死にたくなっても、映画の半分を見ていないというわけではない - 一足の蛸へのブクマ経由で、非モテとは物語の不在なり - [セ]日露アナルファック戦争 大セックル帝国皇帝御坐所を知った。 前掲拙文では物語への参画可能性という観点から、非モテには悲劇にせよ喜劇にせよ参画できる物語がないということを指摘した。従って、今回の見出しに掲げたとおり「物語とは非モテの不在なり」ということになるだろう。これはまあ極論であり、非モテが関与する物語が皆無というわけではないのだけれど。 一方、非モテとは物語の不在なりのほうは、非モテというテーマを論じるにあたって、そこに「物語の不在」を見てとる。向きは逆だが同じことを言っているのだと思う。 非モテとは通常、恋愛という場面における「持たざる者」を指す。だが、それは非モテのひとつの表れに過ぎないのではないか。「持てる者/持たざる者」の

    物語とは非モテの不在なり - 一本足の蛸
  • 一本足の蛸

    いちおう生きてはいます。 2022年は一度も更新をしなかった。ログインパスワードすら忘れていて、思い出すのに時間がかかった。次の更新は何年後になるだろう? 今年もまた年始の更新のあとは年末まで放置していた。 こうやって生存確認できるだけでも有り難いと思うべきなのかもしれない。 毎日、はてなダイアリーを更新していた日々がまるで夢のようだ。 はてなダイアリーの終焉とともに、何かが不可逆的に終わってしまったのかもしれない。 元日には間に合わなかったが、年始の更新をやっておくことにする。 といっても、特に書くこともない。 ではまた。 今年も年末に1回だけ更新して生存証明すればいいかと思っていたのだが、それまで生きていられる保証もないので、とりあえず今日この日のこの時間までは生きていたことを記しておこうと思って、10ヶ月ぶりにアクセスしてみた。パスワードを忘れていなかったのが奇蹟のようだ。では皆さん

    一本足の蛸
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