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reviewと竹熊健太郎に関するsizukanayoruのブックマーク (8)

  • たけくまメモ : 「アイデアのつくり方」とキューブリック

    アイデアのつくり方 「オススメ」のコーナーで何気なく紹介したジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』が売れている。 アマゾンのアフィリエイトを開始したのが昨年の12月22日、それから2週間と少ししか経ってないのに、もう70冊も出ている。一日平均で5冊だ。それ以外の、たとえば俺の近刊『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』にしても、トータルで8冊くらいだから、ヤングのこれは異常な売れ行きだということがわかる。しかも、欄外にちょこっとコメントをつけただけで、特に紹介もしてないのにだ。 ひとつにはタイトルの力があるだろう。何のひねりも味付けもないシンプルなタイトル。にもかかわらず、誰もが喉から手がでるほど欲しい人生の秘密のようなものが、そこに表現されているような気がする。もうひとつ、薄くてすぐ読めるということ。この日版はわずか102ページ。うち竹内均の解説が30ページ以上を占め、訳者あとがき

  • 『ヤッターマン』には困った: たけくまメモ

    三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を見てきました。見たら、感想を書こうと思っていたのですが、正直、困りました。 http://www.yatterman-movie.com/ ↑実写版『ヤッターマン』公式サイト 三池崇史は好きな監督です。俺と同い歳ですが、年に5~6は監督すると言われる通り、すでに膨大な作品があって、すべてを見たわけではありませんが『極道恐怖大劇場・牛頭』は映画史に残る傑作だと俺は思いました。 アウトローを主人公にしたハードボイルドな娯楽作品が多いですが、ノリが良すぎる演出で暴走することが持ち味で、ひとたび暴走するとあり得ない超現実的な領域にまで突っ走るので、カルトなファンも獲得している監督です。時に「やりすぎ」と思えるサービス過剰な演出が、マンガ的だったりアニメ的だったりするので、『ヤッターマン』のオファーも来たのでしょう。 三池監督はかつて『ゼブラーマン』という「ヒ

  • まどの一哉は紹介の難しいマンガ家だ: たけくまメモ

    まどの一哉さんのマンガ単行「洞窟ゲーム」(青林工藝舎)が届きました。アックス編集長の手塚能理子さんから頼まれてオビ文を書いたからです。上の図版にあるのがそうですが、いいオビ文がなかなか書けず、冷や汗をかきながらなんとかデッチあげて送ったものです。まどのさん、手塚さん、どうもすみませんでした。 ↑「ひよこ銃を持つ男」 まどの一哉さんのことは、俺が高校生の頃(76~78年)の「ガロ」に入選作品が載ったのを見てから大ファンでしたが、俺の知る限り、単行化は今回が初めてのはずです。 それにしても、俺のオビ文の隣に載っている北野勇作さんの解説タイトルが「当にあった嘘」というのには驚きました。俺がまどの作品を評して「物みたいな夢」としたのと、妙にカブるからです。ああ、北野さんもまどの作品を読んでそう感じたのか、あのマンガを言い表すとなると、やっぱりそうなるのだろうなあと思いました。 俺のオビにあ

  • たけくまメモ : 田中圭一・復刊三連発!!

    いや~復刊ブームですなあ。先日の楳図先生デビュー作といい結構なことであります。関係ないけど俺の『色単』もデビュー作なのでしたそういえば。「編集家」としての仕事第一号ですね。アマゾンではいつまでたっても予約扱いですが、今週中にはいいかげん買えると思いますのでよろしくお願いします。 ドクター秩父山 それで田中圭一さんなんですがね。彼の初期代表作というか、初連載作品の『ドクター秩父山』が堂々復刊ですよ。それも「正編」にあたる『ドクター秩父山』がアスペクトから、続編の『ドクター秩父山だ!』がぶんか社から同時刊行という、極めて珍しいパターン。そんでもってメジャー連載『昆虫物語・ピースケの冒険』も併せて三冊ドーンと出ましたです。 田中さんといえば、あの小池一夫御大の劇画村塾出身。デビューも「Comic劇画村塾」だったと記憶しておりますが、一貫してシモネタを描き続けていたためか、劇画村塾の同窓会にも呼ば

  • たけしは何度自殺すれば気がすむのか: たけくまメモ

    昨日は終日ヒマだったので、映画でも見ようと思い、南町田のシネコンで『スパイダーマン3』と北野武の『監督・ばんざい!』を見てきました。当は『監督…』と松人志の『大日人』を見ようと思ったんだけど、松のは時間が合わずに断念。 『スパイダーマン3』ですが、特撮はさすがによく出来ているんだけれども、シナリオがちょっと生煮えな感じ。2映画を無理矢理1にまとめたみたいな印象でした。監督は前2作と同じサム・ライミだけど、次は別の人が監督したほうがいいんじゃないかなあ。ライミは好きな監督だけに、もっと他の作品も見てみたいです。 それで『監督・ばんざい!』なんだけども、俺がこう書くのもなんなんですが、『サルまん』みたいな映画でした。少なくとも俺や相原君が最初の『サルまん』に持ち込んだコンセプトを、映画で展開したらこうなるのか、という作品になってます。まあ、たけしさんにその意識はないでしょうが。

    sizukanayoru
    sizukanayoru 2009/09/15
    "監督・ばんざい!""あくまでお笑いではなく「お笑いシュール」"なにしろ笑いのフックがたくさんあるのに、まったく笑えず不安になるんですから。シュルレアリスムって本質的にそういうものですよね。"( ..)φメモメモ
  • 夏の終わりのサマーウォーズ(つづき・ネタバレ有): たけくまメモ

    昨日のエントリの続きですが、実はコメント欄で俺が書きたかったことはほぼ書いてしまいました。以下に採録しますが、盛大にネタバレを含みますのでご注意ください。 http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/195/26-29 (以下採録。一部文章を訂正してあります) 26 : たけくま ★    2009/09/12(土) 01:23:08   ID:??? 俺が最初エントリで書こうとしたのは、「俺が監督だったらこうする」というものでした。創作に正解はないので、あくまでも「自分なら」ですけどね。 俺が作るとしたら、たとえば田舎の大家族のドラマと、電脳世界の出来事を、はじめは全然関係ないパラレルな出来事として描いていく。田舎の90歳のおばあちゃんを中心にした旧家の大家族の儀式(犬神家みたいな)と、それとは関係なく電脳世界の出来事が進んでいて、そっ

  • 極限漫画の世界: たけくまメモ

    失踪日記 以前から出る出ると噂されていた、吾ひでおの『失踪日記』がついに出ました。実は出る前から見をもらってたんですが、紹介が遅れてすいません>イーストプレスのKさん さて吾ひでおといえば60年代末にデビューしたベテランマンガ家であり、70年代末から80年代にかけてメジャー・マイナ-を問わぬ活躍で不条理美少女SFパロディを続々発表、オタク第一世代の前頭葉と股間を同時に直撃するという偉業を成し遂げた人です。いわば今日に繋がる「萌えの元祖」みたいな人なんですが、作品をディープに追求しすぎた結果、ある日突然すべての仕事を放り投げて失踪、そのままホームレス生活に突入されました。 冬場に凍死しかかったり残飯あさってカビたパンを日光消毒したりのアドベンチャー生活の後、奥さんから出されていた捜索願で一度は自宅に帰られるも、再び失踪、公園で出会った手配師のおかげでガス会社の配管工の仕事を得、ガス

    sizukanayoru
    sizukanayoru 2008/12/10
    『いや作家である以上、ナルシストなのは当たり前なのだけれど、ナルシーな自分を冷酷に見つめるもうひとりの自分がいるんでしょう。』( ..)φメモメモ
  • たけくまメモ : 『インランド・エンパイア』のDVDを

    ※以下、映画のストーリーに触れた部分がありますので、ネタバレを嫌う人はご注意ください。でもまあ、この映画はネタバレもへったくれもありませんけど。ストーリーは俺にもわかりません。 買いました。昨日藤沢のビッグカメラ行ったら売っていたので。ちと高かったがドキュメンタリー付きの2枚組のほうを。 これ去年公開されてたんだけど単館ロードショーだったんで見逃していたんですよね。でも日人女優の裕木奈江がホームレス役で出るとか、とにかくわけがわからんとか評判は聞いていました。リンチの映画は映像とムードを楽しむものだから、ストーリーのネタバレってあまり関係ないのが多いですよね。実際ネットの感想見てても、案の定ストーリーは紹介不可能みたいで、「とにかく見て」とか「お勧めできないけど、私は楽しめた」とかそんなのばっかり。 ただまあ、リンチファンとしては、「どんだけわけわかんないか見てやろう」と思うわけですよ。

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