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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (134)

  • 【猿漫】『サルまん』のここが古い!: たけくまメモ

    『サルまん』復刊に当たり、今となってはもう古くさくなっている部分を点検してみました。でもやるんじゃなかった。ページをめくる度に古い箇所が続々と発見されております。たとえば左のウンチク部分とか。俺が担当したコラム(イラスト含む)ですが、エロコメの回ですね。 そうそう、エロコメってのは「エッチ系ラブコメ」みたいな意味の造語で、サルまんで流行らせようとして考案したんですけど、イマイチ流行りませんでしたね。まーそれはともかく、ここで俺は「昔のエロ劇画」と「現在のエロコメ」マンガを対比しているんですが、「現在」の部分が決定的に古くなって目も当てられません。これだと、だいたい80年代初頭のエッチマンガの感覚ですかね。エロまでは行かないような。でもこれ描いた時期は90年初頭で、そもそも連載当時から古かった…んですけど、まだ遊人とか国友やすゆきさんなんかが全盛でしたからね、かろうじて許容範囲でした。この頃

  • たけくまメモ

    久しぶりのブログ更新を、こういう話題で始めるのは複雑な気分であります。来ならこのブログは、今後まとまった文章を発表する場合に更新することにして、日常的な更新は基的にツイッターで行おうと考えていました。「まとまった文章」は、実は書き始めているのですが、なかなかまとまらないうちに地震、そして原発事故が起きてしまいました。 震災直後からしばらくは、都内の電話も不通になりましたが、唯一インターネット、それもツイッターだけは繋がっていたので、これで肉親や友人と連絡がとれて助かった、という人が多くいます。なんでもツイッターは1パケットで即、送れるので、システム上アクセスの殺到に強い構造になっているからだとか。 その割には、時々クジラマークが出て「しばらくお待ちください」になるのはなぜだか知りませんが、今は問いません。3月11日の震災直後もその後も、少なくとも東京ではツイッターが「使えた」のは事実で

  • たけくまメモ : 「アイデアのつくり方」とキューブリック

    アイデアのつくり方 「オススメ」のコーナーで何気なく紹介したジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』が売れている。 アマゾンのアフィリエイトを開始したのが昨年の12月22日、それから2週間と少ししか経ってないのに、もう70冊も出ている。一日平均で5冊だ。それ以外の、たとえば俺の近刊『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』にしても、トータルで8冊くらいだから、ヤングのこれは異常な売れ行きだということがわかる。しかも、欄外にちょこっとコメントをつけただけで、特に紹介もしてないのにだ。 ひとつにはタイトルの力があるだろう。何のひねりも味付けもないシンプルなタイトル。にもかかわらず、誰もが喉から手がでるほど欲しい人生の秘密のようなものが、そこに表現されているような気がする。もうひとつ、薄くてすぐ読めるということ。この日版はわずか102ページ。うち竹内均の解説が30ページ以上を占め、訳者あとがき

  • 『ヤッターマン』には困った: たけくまメモ

    三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を見てきました。見たら、感想を書こうと思っていたのですが、正直、困りました。 http://www.yatterman-movie.com/ ↑実写版『ヤッターマン』公式サイト 三池崇史は好きな監督です。俺と同い歳ですが、年に5~6は監督すると言われる通り、すでに膨大な作品があって、すべてを見たわけではありませんが『極道恐怖大劇場・牛頭』は映画史に残る傑作だと俺は思いました。 アウトローを主人公にしたハードボイルドな娯楽作品が多いですが、ノリが良すぎる演出で暴走することが持ち味で、ひとたび暴走するとあり得ない超現実的な領域にまで突っ走るので、カルトなファンも獲得している監督です。時に「やりすぎ」と思えるサービス過剰な演出が、マンガ的だったりアニメ的だったりするので、『ヤッターマン』のオファーも来たのでしょう。 三池監督はかつて『ゼブラーマン』という「ヒ

  • コミPo!と私(1): たけくまメモ

    15日の金曜日にネットで話題騒然の「コミPo!」が正式発表されました。すでにASCII.jp×デジタルを始め、多くのネットニュースで取り上げられております。 http://ascii.jp/elem/000/000/561/561166/ ↑ASCII.jp「絵心ゼロでもマンガはできる! 田中圭一、『コミPo!』を語る」 俺は当日多摩美の講義でしたので発表会には顔が出せませんでした。土曜日も多忙でブログが更新できなかったため、発表会の様子は各種報道に譲ります。またマスコットキャラクター「こみぽちゃん」の詳しいプロフィールについても公式サイトをご覧ください。 なお公式サイトには出ていませんが、田中さんから補足情報をいただいていますので、ご紹介します。 ◆3D背景の仕様は、直前まで開発していたがライトユーザーにとって3 D空間を把握するのは難しいという判断で、フタをした。その代わり、ひとつの背

    sizukanayoru
    sizukanayoru 2010/10/17
    "特にプロのマンガ関係者に見せて皆が一様に驚いたり、評判が高かったのが「背景3D」の機能だったからです""背景3Dの開発は継続していますので、近い将来のバージョンアップでは対応するべく努力するとのことです"
  • 田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!: たけくまメモ

    先日の精華大学での講演で当日参加者のみに限定公開された田中圭一氏企画・制作総指揮によるマンガ作成ソフト「コミックシーケンサー コミPo!」ですが、正式なマスコミ公開は15日に予定されています。ところが昨日、関係者限定で公開されたコミPo!のデモサイトのURLが、伊藤ガビン氏によってツイッターに流出、これを村上隆氏がリツイートしたことから、あっという間にネットで話題になり、なんと田中氏が勤務するウェブテクノロジ社のサーバーが落ちる事態となりました。 田中氏とウェブテクノロジ社は、急遽情報を解禁することとし、公式サイトおよびデモムービーを載せたYOUTUBEのURLを公開することにしました。「たけくまメモ」でも公開してよろしい」との許可が出ましたので、予定より10日ほど早く公開することにします。百聞は一見にしかずで、下のデモ映像をご覧ください。 http://comipo.jp/ ↑コミPo解

  • 死ぬことは生きること…今敏氏の逝去を悼む: たけくまメモ

    ここに掲げた写真は4年前の暮れ、私が脳梗塞で入院していた時のものである。『パプリカ』の監督である今敏氏と、原作の筒井康隆氏より、入院お見舞いとしていただいたものだ。筒井氏には一回取材者としてお会いしたことがあるが、たぶん先方には記憶がないだろう程度の接触だったし、今敏氏とはこの時も以降も面識はない。 では、なぜこのような戴き物があるのかというと、私が入院直前までに『パプリカ』を映画館で2回見たと知ったソニー・ピクチャーズ(『パプリカ』の製作元)の社員F氏が、社内のプロデューサーに掛け合って広報用パンフレットにサインをもらい、病院にまで届けてくれたものである。Fさん、その節は当にありがとうございました。 サインには「早く元気になってください」(筒井氏)のほかに「お大事に」(今氏)とある。その今敏氏が、この8月24日、私より早くこの世を去られたことには、どういう言葉を出せばいいのか、思いつか

  • 電子出版ははたして儲かるのか?(1): たけくまメモ

    結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。 電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。 「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行の利益を大幅に上回っているという状態がもう数

  • 「やりたいことと」と「やれること」: たけくまメモ

    以下は、6月26日のエントリ「大学で『教授編集者』をやるということ」のコメント欄で、「微老なお年頃」さんが書かれたコメント(30日)に対する俺のレスです。長くなったので、独立したエントリにしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ >微老なお年頃さん 学生にとって、確かに将来の予測がつかない不安は大きいです。しかし一番の問題は、自分があこがれている「将来なりたい自分」と「自分が実際にできること(自分の能力・向き不向き)」が一致することは滅多にないのに、そこが見えてないことだと思うんです。 もちろん「やりたいこと」と「やれること」が一致すればこれほど幸せなことはないのだけれど、一致しないから多くの人が苦しんでいる。しかも「努力」することで「やりたいこと」に近づくことができる

    sizukanayoru
    sizukanayoru 2010/07/01
    "もちろん「やりたいこと」と「やれること」が一致すればこれほど幸せなことはないのだけれど、一致しないから多くの人が苦しんでいる。"
  • 学生にお金を払う大学: たけくまメモ

    先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。 ◆ ●@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだ

  • iPadにマンガを入れてみた: たけくまメモ

    インターネット上に著作権の切れた書籍(主に小説)をすべてテキスト化して無料公開している「青空文庫」という有名サイトがありますが、これをiPhoneiPadで読むための「i文庫」というアプリがあります(iPad用はi文庫HD)。アプリ自体は有料(iPhone用が300円、iPad用が700円)なんですが、一度入れてしまえば、夏目漱石や芥川龍之介など、青空文庫に登録されている死後50年を経て著作権(著作財産権)が消滅した小説データを、何冊でも無料ダウンロードして読むことができます。 実はこのソフト、自分でpdfファイルを登録して読むこともでき、当然マンガ閲覧にも対応しています。iPad上で、まるで紙のをめくるようにしてマンガを読むことができるのです。 上の写真のように指の腹でパネル上を軽く撫でるだけで、ページをめくることが可能です。iPadの場合、デバイスを縦にすれば雑誌サイズとほぼ同じ大

  • まどの一哉は紹介の難しいマンガ家だ: たけくまメモ

    まどの一哉さんのマンガ単行「洞窟ゲーム」(青林工藝舎)が届きました。アックス編集長の手塚能理子さんから頼まれてオビ文を書いたからです。上の図版にあるのがそうですが、いいオビ文がなかなか書けず、冷や汗をかきながらなんとかデッチあげて送ったものです。まどのさん、手塚さん、どうもすみませんでした。 ↑「ひよこ銃を持つ男」 まどの一哉さんのことは、俺が高校生の頃(76~78年)の「ガロ」に入選作品が載ったのを見てから大ファンでしたが、俺の知る限り、単行化は今回が初めてのはずです。 それにしても、俺のオビ文の隣に載っている北野勇作さんの解説タイトルが「当にあった嘘」というのには驚きました。俺がまどの作品を評して「物みたいな夢」としたのと、妙にカブるからです。ああ、北野さんもまどの作品を読んでそう感じたのか、あのマンガを言い表すとなると、やっぱりそうなるのだろうなあと思いました。 俺のオビにあ

  • スポンサー付きのマンガについて: たけくまメモ

    もう昨日なんですけど、精華大での俺の講義「マンガプロデュース概論」に元小学館編集者の武藤伸之さんをゲストでお呼びしました。武藤さんと俺はかなり昔からの知り合いで、たぶん23年くらいになります。実は一緒に仕事をしたことはないんですが、スピリッツとかヤングサンデーとか、同じ雑誌で仕事をしていましたから、編集部ではしょっちゅう顔を合わせていてよく知っているんですけどね。 それで、授業では武藤さんが80年代はじめに小学館に入社してから、「殺し屋イチ』の山英夫さんなどとの仕事の話をメインに「マンガ編集者の仕事」についていろいろ伺ったんですが、後半は例によって現在の「マンガ不況」の話になりまして、武藤さんがこの春小学館を辞めて別の会社で新マンガ雑誌を創刊することになったいきさつ(現在準備中)などを伺いました。学生にはちょっとディープな話になったかも。 http://www.shogakukan-cr

  • 全裸行動芸術家・ダダカン師健在なり!: たけくまメモ

    このゴールデンウィークは、仙台でダダカン師にお会いして来ました。拙著『篦棒な人々』で訪仙して以来、たぶんこれが6度目の訪問になると思います。 今回はドキュメンタリー『グワシ!楳図かずおです』の監督である伊藤弘二氏と、女子大生時代からダダカン師の大ファンで、毎年年末年始を鬼放舎(ダダカン邸)で過ごされるという日一ディープなダダカンファンである、ぽちょむきんさんも一緒でした。今回掲載した写真とyoutubeの動画は、すべて伊藤弘二氏撮影のものです。 ↑篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1) ダダカン師については、拙著『篦棒な人々』(河出文庫)に書いたほかにも、「たけくまメモ」でも何度かエントリにしましたので、そちらをご覧ください。日における「全裸行動芸術」の開祖的存在であり、60年代の「前衛芸術」を語るに当たっては欠くことのできない偉大な芸術家であります。 htt

  • 俺と萌え(番外2)斉藤環氏とのやりとり: たけくまメモ

    2月26日に「俺と萌え(番外)萌えとフェチは違う?」でちょこっと触れた斎藤環氏の発言に関し、俺が若干誤解したまま書いてしまった部分があり、それに対し翌27日、俺のmixi日記のコメント欄で氏から「真意の説明」がありました。 いまさら解説するまでもないでしょうが、斎藤環氏は『社会的ひきこもり』(PHP研究所)などの著作で著名な精神科医であります。またラカン派心理学者の立場から、『戦闘美少女の精神分析』(太田出版)『博士の奇妙な思春期』(日評論社)『フレーム憑き』(青土社)などでマンガやアニメにおける「おたくと萌え」の問題に対し自説を積極的に発表されている論客であり、俺と同世代の友人であり、そして立派な「おたくオタク」(オタクに対してオタク的に追求する、ある意味典型的なオタク)でもあります(笑)。 医学者としての氏が「オタク」に注目した理由は、臨床の現場で日々「ひきこもり」の人たちと接するう

  • 【猿漫】相原「萌え絵」添削: たけくまメモ

    昨日の相原コージ先生の萌え絵に早速皆さんのツッコミ、否、懇切丁寧な添削が送られてきました。その一部をご紹介したいと思います。相原先生はこれを見て勉強してみてください。 さて実は一番最初にお送りくださったのが、『漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる』でもおなじみのマンガ家・菅野博之さんからでした。以下メールの一部と一緒に引用させていただきます。 《私の絵自体、萌では無いので赤ペンも萌を語るのもおこがましいのですが修正を入れた感想としては、「エラ」が最大のネックではないかと思いました。萌絵の顔面は骨格無視なので、あごを意識しすぎると「エラ」になってしまうような気がします。エラをなくして絵的に調整すると、あごの位置がしゃくれて感じるので少し耳側にずらすとよいようです。(菅野博之)》 SOUさん(左図)は、特に目の描き方についてご指摘くださいました。ただこれは、特に萌えだけではなく昔ながらの少

  • 【猿漫】相原先生の萌えキャラ: たけくまメモ

    相原コージ先生が忙しい合間を縫って可愛い「萌え絵」を描いてくださいましたYO! 「一応、メイドでツインテールでメガネっ娘にしてみました。アホ毛っていうんですか? 頭頂部にもオバQみたいな毛を2入れてみたのがチャームポイントです。個人的にはとても気に入ってるんですが、いかがでしょう。息子が来年受験で何かとお金もかかりますし、この際、思い切って萌えマンガ家に転向して収入拡大の道を考えてます」(相原コージ・談) ということなんですが、萌えについては俺も相原先生とどっこいどっこいの初心者なので同じく不安であります。そこで親切かつ腕に覚えのある読者の皆さんのご意見を伺いたいところです。『サルまん』の描き下ろしが成功するか否かは、相原先生の萌え絵にかかっていますので。 よくネット内に絵を添削するサイトってありますよね? たとえば下みたいに、赤ペン先生をしてくれるやつ。 http://nekonabe

  • 俺と萌え(番外)フェチと萌えは違う?: たけくまメモ

    前回のエントリのコメント欄で、「くろいぬ」さんが、「たけくまさんが言っている“動き萌え”はフェチのことであって、当の萌えとは違う」というようなご意見を書かれ、ご自分のブログでもエントリ化されています。 ●くろいぬの矛盾メモ(「萌え」とは「特定のキャラ属性を持つキャラへの受動的な全肯定」) http://d.hatena.ne.jp/shields-pikes/20060225/p1 実は精神医学者の斉藤環さんからも似たようなこと(フェチと萌えは違う)を言われたことがあって、ただそのときは特に議論を深めるまでもなく、それっきりになっていました。斉藤さんの真意はよくわからないんですが、今度会ったら聞いてみたいと思います。(※註) 正直、「(露骨な)エロと萌えは違う」というのは、わかるんですけど。あるいは「可愛い」と「エロ」の中間に「萌え」があるというなら、わかる。ただ俺には今でも「フェチ」と

  • 俺と「萌え」(2): たけくまメモ

    この一連のエントリ、じつは構成をキッチリ決めて書いているわけではありません。俺が過去に感じた「萌えみたいなもの」、あるいは「萌えのルーツ」について、知りうる範囲を、多少とりとめのないまま書くつもりなのであります。 ちゃんと考えが整理されているわけではありませんし、そもそも俺が書いている「萌え」は、現在使われている「萌え」とは違うものかもしれません。それでもどこかで繋がっていると思いますので、一種の思索のたたき台として、話を続けます。 ◆ 「萌え」について語る人は現在、無数にいますよね。ネット内の皆さんはもちろんのこと、アカデミズム系論客などでも。伊藤剛くんもその一人だし、東浩紀、斉藤環、森川嘉一郎氏なんかがそうですね。つーか、全員俺の知り合いですけど(笑)。 これから俺が書くことは、彼らには何の責任もないのだけれど、以前からひとつだけ気になって仕方がないことを指摘しようと思うわけです。それ

  • 「たけくまメモ」の文体について: たけくまメモ

    昨日の朝カル「ブログ論」の講演、お陰様で盛況のうちに終了しましたが、言い残したことがありましたので、忘れないうちにメモしておきます。 「たけくまメモ」の文体についてなんですが、当ブログの「です・ます調」は、もちろん意識的にやっております。理由は、以下の3点です。 (1)話し言葉に一番近い ブログに最も適した文体は、可能な限り話し言葉に近い口語体が適当だろうと俺は考えてます。ブログは、不特定多数を相手にしたマス・メディアの側面がありながら、読者との距離が近い感覚があります。その意味ではラジオの深夜放送のようなもので、できるだけ普通の、身近に感じる書き方をする必要があるのではないかと。普通の会話で「で・ある調」で話す人間はまずいませんので、より自然な「です・ます調」にしておるわけです。まあ、さらに親しい人には、「~じゃんか」とか、もっとくだけた口調も現実には使いますが、不特定多数を相手にする以