スイスで国民投票にかけられたベーシック・インカム導入案は、スイスに住む大人であれば就労状況に関わらず月額2500フラン(約27万円)を、子どもには625フランを支給するものだった。 最低限の生活が保障されることで、自分の好きな仕事を選べるといったアイデアが若い人を中心に支持された。結局約8割の反対で否決されたものの、国家レベルの導入を目指すものとして、日本をはじめ世界から注目を浴びた。 これに対し、今年初めから2年の限定で試験的に導入されたフィンランドのベーシック・インカムは、無作為に選ばれた約2千人の失業中の市民を対象に、月額560ユーロ(約6万8千円)の支給を行うもの。雇用を増進し、貧困を減らし、さらに事務的煩雑さを減少させることを目的にしている。 おすすめの記事 否決されたベーシック・インカム、読者の声を基に 再考 このコンテンツが公開されたのは、 2016/06/16 スイスで行わ