米ニューヨーク市のブロンクス動物園で暮らすアジアゾウのハッピー。ハッピーに法的な「人」としての自由権を与えるよう求めた訴えは裁判所に退けられた。(PHOTOGRAPH BY BEBETO MATTHEWS, AP) 米ニューヨーク市のブロンクス動物園に暮らす51歳のアジアゾウ、ハッピーに「人権」を認めない。ニューヨーク州の最高裁判所はそう判決を下し、高度な知能を持つ動物の権利をめぐる裁判が幕を閉じた。2022年6月14日の判決では5対2でハッピーには身体的自由権、つまり不当に拘束されないという基本的人権はないと判断された。 ニューヨーク州最高裁判所は2021年、動物権利団体ノンヒューマン・ライツ・プロジェクト(NhRP)による訴訟を審理することに同意した。NhRPは2022年5月18日の口頭弁論で、ハッピーを法的に人だと認めて自然保護区に移すべきだと訴えた。 NhRPは2018年からハッピ