第2次世界大戦中のナチスの関連商品が、ドイツで高値で取引されている。ハーケンクロイツ(カギ十字)をあしらった勲章や総統ヒトラーの写真、親衛隊の鉄かぶと……。ナチスを宣伝することは法律で禁止されているが、違法すれすれの商法に規制当局も摘発に二の足を踏む。 ドイツ南西部の田舎町エーベルンハーンで4月半ば、一風変わった「のみの市」が開かれた。軍事関連の骨董(こっとう)品の即売会だ。 入場料8ユーロ(約1100円)を支払って町の公民館に入ると、かび臭いにおいが鼻をついた。商品を売るブースは90以上にのぼり、子連れも含め数百人の客が熱心に見入っていた。 ショーケースには、ハーケンクロイツをあしらった勲章や軍服、短剣、拳銃がずらりと並ぶ。ヒトラーやナチスの青少年組織の写真もたくさんあった。目をひいたのは、総統就任前の若きヒトラーの直筆サイン入りとされるブロマイド。3千ユーロ(約42万円)の高値をつけた
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