皆さんは「たちつてと」をローマ字で表す際、どのように書くでしょうか? この答えは大きく2パターンに分かれることでしょう。単純な “ta ti tu te to” と、より複雑な “ta chi tsu te to” の2つです。そして公の場では、後者が使われることが多いですね。 では、この2パターンは一体、どのような違いがあるのでしょうか? 2種類のローマ字がある理由 当然、日本にはもともとローマ字はありませんでした。江戸時代にオランダ語が、幕末に英語が入ってきたことにより、日本にもローマ字という文化が流入しました。 <ローマ字を広めた「ヘボン式」> 1886年、アメリカ人宣教師ジェームス・カーティス・ヘボンが日本初の和英辞典『和英語林集成』を著しました。ここに使われたローマ字は「ヘボン式」と呼ばれ広まります。これが、「たちつてと」を“ta chi tsu te to”と表すパターンです。