朝日新聞阪神支局襲撃から34年 赤報隊が時事通信社に送り付けてきた犯行声明 朝日新聞阪神支局に男が押し入り、無言で散弾銃を発射、記者2人を殺傷したテロ事件が起きたのは、34年前の憲法記念日、1987年5月3日だった。この事件のほか、社屋や社員寮に銃弾が撃ち込まれたり、支局に爆発物が置かれたりした一連の朝日新聞襲撃事件(警察庁指定第116号事件)は、未解決のままで全事件が既に時効を迎えた。グリコ森永事件(警察庁指定第114号事件)と並び、「戦後の重要未解決事件」に必ず取り上げられる116号事件。延べ124万人の捜査員を投入し、日本警察の威信を懸けた捜査でも、「赤報隊」を名乗る犯行グループの実態が解明されることはなかった。 しかし、幕末の志士を名乗りながら、捜査網をかいくぐり闇に消えたテロリストの影が、実在した団体と細い線でつながっていた可能性がある。ある組織を介して―。 ◇ ◇ ◇ 「わ