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ブックマーク / kotenbungaku.syoutyuukou.com (2)

  • 「明治ごろアイヌの文化の話」その1 蝦夷史 | 小中興昔話

    昔の蝦夷人を、今はアイヌと言う。 その種族は全身毛深いが故に、また毛人とも称する。風俗は素直で礼儀に厚い。 男も女も髪をかぶって、耳にわっかを貫いている。男はひげが美しい。木の皮を使って織った衣を左前に合わせて着ている。外に出るときにもくつをはかない。雨の日にも傘を使わない。 常に弓矢を携えて、手槍を持ち、腰に小刀を帯びている。 女は布を使って額の上を包み、胸に「シドキ」という鏡をかけている。 人のとなった者は、口の端と手の甲に、刺青をする。 肌を出すことを恥じて、水を渡るときにさえ、衣服のすそを持ち上げない。 子供に乳を飲ませるときも、布をたらして上より覆う。 婦人の役割は、薪を取り、「アヅシ」を織り、鳥・獣を飼うことをつとめとして、夫の漁猟を助けている者もある。 アイヌの性質はおおむねゆたかで、鋭くはないけれども、いつわり飾ることがないのは、当に愛すべきである。 名を重んじることも

    「明治ごろアイヌの文化の話」その1 蝦夷史 | 小中興昔話
    skam666
    skam666 2018/12/20
    “明治の教科書から、アイヌの文化風俗を記述した文。 明治25年出版 中学読本首巻より”
  • 「江戸時代の人が尋ねたアイヌの話」その1 小島紀成 | 小中興昔話

    文化五年(1820年代)卯月三日、船出する。 目覚めて見れば、尻屋崎(しりやざき)も過ぎた。 四日、エリモの沖に来た。鯨が多い。ここにもあそこにも、背中をもたげて潮を吹く。 この島では鯨を捕らない。だからであろう、船近くに出てきても、船人も驚かない。 八日、朝霧立ち込める山を見れば、雪がとても深く、風は冬よりも寒くて、波が非常に高い。人々は起き上がりもしない。 九日、夜が明けて、風は止んだものの、舟はなおも揺れる。事も取らずに皆寝る。病に伏した様な人よりも、様子が劣っている。 十日、島人が魚をとろうと、小舟をこぎ出して来た。その姿かたちを見れば、人ではありながら怪しいこと限りない。 頭はおどろの如く乱れ、眉の分け目もなくて、顔は恐ろしげである上、さか髭がとても汚く生えて、ただ目ばかりが見えている。 手も足も熊のような毛が生えていて、木の皮の衣を着ているものもある。獣の皮を着ているものもあ

    「江戸時代の人が尋ねたアイヌの話」その1 小島紀成 | 小中興昔話
    skam666
    skam666 2018/12/20
    “蝦夷日記 著者、児島紀成”
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