昨今のブームで、ペットショップで売買される猫の値段はこの1年で2倍ほど跳ね上がり、経済効果は「ネコノミクス」とも呼ばれている。それだけ大量の猫が繁殖させられ、商品として流通すれば、多くの「売れ残り」も生じるが、彼らはどこへ行くのだろうか――。 5月30日放送の「バイキング」(フジテレビ)で、猫ブームに怒る愛猫家たちが生出演し、ブームを煽るマスコミや悪徳ペット業者への憤りを訴えた。東日本大震災での現地取材をきっかけに、猫の保護活動を始めたジャーナリストの山路徹氏は、悲痛な面持ちでこう語る。 「コンビニの食品と同じで、要らなくなったら廃棄される」 「爪が伸びっぱなしで肉球に食い込んじゃってる子も」 山路氏が明かしたのは「引き取り屋」という商売の存在。ペットショップで売れ残ったり、繁殖能力がなくなったりした犬や猫を、1頭あたり数万円単位で引き取るビジネスのことだ。昨年5月23日の朝日新聞で、驚く