会社をつくっていちばん驚いたことは、何度も何度も、同じ話をしなくてはいけないことだ。 たとえば、投資家に会って、プレゼンをする。自分たちが何をしているのか、これから何をするつもりなのかを説明する。それぞれの人は初めてぼくらの話をきくわけだから、あたりまえなんだけど、ほんとうに何度も何度も、同じ話をすることになる。 これは、お客さんに対してもそうだし、転職の検討をしてくれている人にもだし、もちろん、社員に対しても同じだ。 実際は、相手の反応を見ながら、あるいは事業の進捗にあわせて、少しずつ話を変えたりもするのだけれど、話の要旨は変わらない。こんなに同じ話を繰り返す仕事は、なかなかないかもしれない。 最初のうちは、 「あと何回、説明しないといけないんだろう?」 なんてことを思ったりもした。 でもよく考えてみると、そりゃそうだろ、とも思えてきた。今までにないことで、しかもだれにも頼まれてないこと
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