iPassという名前を聞いて、「海外出張や海外旅行のときに、ダイヤルアップ&ローミングでお世話になったあの会社だな」と思い出す人も多いだろう。 現在のiPassは、単に海外でダイヤルアップするときのローミングサービスというレベルを越えて、セキュリティを重視した企業向けのリモートアクセスサービスを提供する会社になっている。 ここでは、アイパスジャパンの菊地昭一社長に、日米の公衆無線LAN事情の違いや、iPassが今後目指すものについて尋ねた。 米国と日本、モバイルアクセス環境の違い ノートPCを使って、ビジネスマンが会社や自宅以外の場所からインターネットにアクセスする──。日本でも米国でも当たり前の光景だが、日本と米国ではその環境に少々違いがある。 最大の違いは“日本にはPHSがある”こと。PHSのカバーエリアが面で展開しており「どこでもつながる」日本は、世界的に見て特殊な国といえる。 米国