気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 去る8月24日、BBC(英国放送協会)が、「インド政府は先住民族の土地を採掘するベダンタ社の計画を拒否」というニュースを報じた。 世界の多国籍資源会社関係者の間には、衝撃が走ったと思われる。 インドの東部オリッサ州には、鉄鉱石やボーキサイトの資源が豊富にある。かねてから、英国系の鉱山会社ベダンタ・グループがボーキサイトを採掘する計画を進めていた。 しかし、開発区域の山は、豊かな森に覆われ、先住民族が自然と共生して暮らしている。その山を、先住民のドングリア・コンド部族の人たちは「聖なる山」として崇めている。 決定を下したインド政府の環境大臣であるジャイラム・ラメシュ氏は、記者会見で「プロジェクトが環境保護法の重大な違反と先住民族の権利侵害であり