惜しくも29連勝でストップしてしまったが、将棋の藤井四段の活躍が注目を集めたのは、連勝記録の更新ということもさることながら、それが14歳、中学2年生という若さで成し遂げられたことも大きい。 藤井四段の落ち着いた受け答えの様子などを見ていると、若くても立派な態度に感心し、どのように育てればこういった人材が育つのかと、親世代は関心を持つだろう。また、同年代の人は「いつ」「どうして」「どんなきっかけで」この道に進む決断をしたのか興味があることだろう。 将棋とは分野は異なるが、バイオの分野にも若くして、その才能を発揮しつつある人物がいる。すでに何度かこのDG Lab Hausにも、MITメディアラボでの研究生活の様子について寄稿してくれているが、その筆者である片野晃輔さんだ。片野さんは現在19歳。高校卒業後、大学には進学せず、研究者の道を選んだ。この6月まで3カ月間MITメディアラボで研究生活を行