厚労省医薬食品局は6月4日、新たな副作用が判明した医薬品10成分について「使用上の注意」の改訂指示通知を日本製薬団体連合会に発出し、その中で抗てんかん薬イーケプラ錠(一般名:レベチラセタム、製造販売:ユーシービージャパン、販売:大塚製薬)の副作用として「自殺企図、攻撃性」を「重大な副作用」に明記するよう求めた。医薬品医療機器総合機構の資料によると、過去3年で10例の因果関係が否定できない症例が確認された。改訂指示を受け日本てんかん学会、日本小児神経学会は同日、連名で医師向けに声明を発表し、「レベチラセタムがとりわけ危険な薬剤であるとの誤解が生じることがないよう、患者やその家族に対し、適切な説明を行うなど注意が必要」と呼びかけ、状態が安定している患者には服薬を継続することを求めた。 同省は、同剤の添付文書の使用上の注意の「重要な基本的注意」の項に「易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症