正教会・非カルケドン派・聖公会・ルーテル教会で聖人とみなされている。伝統的に7月25日がクリストフォロスの祝日とされてきたが、現在のカトリック教会の聖人暦からは「史実性に乏しい」として除外されている。日本正教会では「聖致命者ハリストフォル」と表記されている[1]。 伝承ではクリストフォロスはもともとレプロブスという名前のローマ人だったという。彼はキリスト教に改宗し、イエス・キリストに仕えることを決意したという。別の伝承ではカナン出身でオフェロスという名前だったともいう。彼は隠者のもとを訪れ、イエス・キリストにより親しく仕える方法を問うた。隠者は人々に奉仕することがその道であるといい、流れの急な川を示して、そこで川を渡る人々を助けることを提案した。レプロブスはこれを聞き入れ、川を渡ろうとする人々に無償で尽くし始めた。 ある日、小さな男の子が川を渡りたいとレプロブスに言った。彼があまりに小さか