最新の調査では日本の45~59歳の「幸福度」が過去最低に。番組には、子育てでキャリアを諦めた後悔や就職氷河期に翻弄された怒りなど、多くの声が届いています。生き方が多様化して人生の「正解」が分からず、誰にも相談できない…。自らも50代後半、これからの人生に悩む経験をし“前向きに年を重ねよう”と発信する小泉今日子さんは何を語る?中高年の心の危機“ミッドライフクライシス”。これからの“老い方”を考えました。
起業で「社会課題の解決」をしたかったのに・・・ セクハラ被害を受けたという女性が「業界の現状が変わってほしい」と実名で取材に応じました。 カウンセリングなどの事業でスタートアップを目指していた松阪美穂さんです。 夫婦間の関係悪化が仕事のパフォーマンスにも影響を与えている実態を知り、課題解決につなげたいと考えていました。 「アメリカでは夫婦で悩みがあるとカップルカウンセリングに行くというのが主流ですが、日本では軽視されていて、どんどん離婚率が増えています。日本で普及させたいという思いで事業展開を目指していました」 革新的なビジネスを生み出そうとする「スタートアップ」は、リスクを取って短期間での成長を目指すため、金融機関よりも個人投資家やベンチャーキャピタルなどから資金を調達するのが一般的です。 しかし、松阪さんが事業計画について投資家に説明する中で、耳を疑うような言葉を投げかけられたと言いま
新型コロナウイルスの影響が長引く中、「生きるのがつらい」と感じる場面は、あらゆる状況で、どんな人にも起こり得ます。 「わたしはパパゲーノ」は、「死にたいほどつらい気持ちを抱えながらも、死ぬ以外の道を選んでいる人、その人なりの理由や考え方で、いま生きている人」のお話を紹介するサイトです。 そうしたストーリーを伝えることが、自ら命を絶とうとする人の抑止力になるという「パパゲーノ効果」と呼ばれる研究を参考にしたプロジェクトです。死にたいという気持ちを否定したり、防ぐべきものと考えたりするのではなく、生きることのつらさを認め合い、1日1日を生きのびていくための居場所づくりを目指しています。 オペラ『魔笛』のパパゲーノとは? 「パパゲーノ効果」の名称は、モーツァルトのオペラ「魔笛」の登場人物・パパゲーノに由来します。 森で鳥を獲る“鳥刺し”のパパゲーノは、王子にお供する試練の道程で、あるとき、死のう
生きるのが苦しいと感じたとき 「はじめて死を意識した中学時代」 僕が初めて、死にたいなって考えるようになったのがたぶん中1辺りからだったと思うんですけど。中1の冬は、部活とかでも正直、人間関係が形成できてなくて。小説を読んでいたときに、その主人公が最初に自殺をして、そこから物語が動いていくっていう小説で、そのときに自殺っていう選択肢が初めて自分の人生の中に入ってきて。自分でどうこうってことはなかったですけど、本当に一番最初の、死にたいとかそういう選択肢ができたのは中1の冬だったと思います。そういう選択肢とか考えとかもあるのかっていうのを、わりとこう、真に受けちゃった感じかなって思います。でもそのときは正直、本当に明確な理由とかも特になかったので、本当になんとなくというような、深い理由も特になかった感じです。 中学校は、どうしても合わない人とも接しなければいけなかったり、やっぱり空気を読むじ
うそのカウントダウンタイマーや、在庫が少ない、需要が高いなどの表示。 画像では、カウントダウンタイマーや「今だけ」の表示で焦らせて「今買わなければ」という気持ちに追い込んでいます。 今回私たちは、企業の間ではダークパターンがどのように認識されていて、どのような対策を取っているのか、現状を把握するために独自にアンケート調査を行いました。 調査は、武蔵野美術大学の長谷川敦士教授の監修のもとで行い、ダークパターンが使用されることの多い6つのジャンル(ネットショッピング、旅行予約サービス、飲食店予約サービス、動画配信サービス、音楽配信サービス、電子コミック配信サービス)について、利用者の多い5つのサービス、あわせて30のサービスを対象にしました(利用者数については、ニールセンとICT総研の調査を元にしています)。このうち、16のサービスの運営企業から回答がありました(回答率は53%)。 回答した企
人口約6000の町に、年80万人近くの観光客が押し寄せています。 町に人を呼び込んでいるのが、「ガストロノミーツーリズム」という新たな観光の形です。「料理を味わう」だけでなく「食文化を学ぶ」「みずから作る」などの食体験をするために、その土地に赴くことを指しますが、なぜ人々をひきつけているのでしょうか。 イセエビやサザエ、日本酒…。首都圏近郊で注目の“美食の町”を取材しました。(首都圏局/ディレクター 韮澤英嗣) 食が地域の宝に! ガストロノミー先進地 千葉県いすみ市 千葉県の外房に位置する、人口3万5千のいすみ市。いま、この町の食を目当てに、年間45万人以上が訪れます。 豊かな海と里山に恵まれたいすみ市は、農業や漁業などの一次産業が盛んです。 しかし、担い手の高齢化が進み、自治体は強い危機感を抱いていました。 食に注目するきっかけとなったのは、10年ほど前、町を訪れた人がつぶやいた一言でし
ですから一生分ニュースに出たなと思って、それでテレビは(もういい)と。ただ本当のことを言いますと、作家になる時にですね、テレビの世界で、民放でならした竹村健一さん[2]からアドバイスをもらったんです。 「佐藤さん、テレビに出ないほうがいい。実は私は、テレビと書籍の両方をやろうと思ったんだけど、結局できなかった。テレビという媒体は非常に重要な資質があって、毎回ゼロからスタートする。前回に何を話したか、何を放送したかということにとらわれずに、毎回ゼロから視聴者に向かっていく。これはやはり特別の才能(が必要)で、これは、積み重ねで書いていく作家の仕事とぶつかっちゃうんだ」と。 それからあと、「作家になりたての頃はテレビからいろいろな声が来るんだけども、テレビの消費に耐えられる人というのは、自分が見ている中でも100人に1人、いや、1000人に1人かもしれない」と。 「だから作家としてきちんと立っ
「管理職になりたくない」と答えた人は77%にのぼります(民間企業のアンケート調査より)。「日本の管理職は罰ゲームのような状況。チームのなかでこぼれた仕事をやらなければならないし、部下の属性や価値観が多様化してコミュニケーションをとるのも相当難しくなっている」と専門家は指摘します。 どうすれば管理職の負担を減らすことができるのか。「管理職のポストをあえて廃止する」「孤立しがちな管理職が相談できる場所を作る」など、課題に向き合う現場に密着取材しました。 (首都圏局/ディレクター 梅本肇・高瀬杏・竹前麻里子) 密着 管理職の現状とは… 管理職の働き方に課題を抱え、改善に乗り出そうとしている企業が取材に応じました。自動車や新幹線などに使われる部品、ベアリングの大手メーカーです。 技術開発部門の課長職にあたる千布剛敏(ちふ・たけとし)さん(46歳)に密着取材させてもらいました。管理職になって4年。担
肥満には、主に皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の2つのタイプがあります。皮膚のすぐ下、腹筋の外側につく皮下脂肪が多くたまっているのが、皮下脂肪型肥満です。皮下脂肪型肥満の場合、下腹部やおしり、太ももにつきやすいため、下半身太りの体型になります。 一方、腹筋の内側、腸などの周りにつく内臓脂肪が多くたまっているのが、内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪型肥満の場合、へそ周りがぽっこりと出た体型になります。一般的には、女性が皮下脂肪がつきやすく、男性は内臓脂肪がつきやすいという特徴があります。ただし、閉経後の女性は、次第に内臓脂肪がたまりやすくなります。また、極端な肥満の人の場合、皮下脂肪型と内臓脂肪型の両方とも当てはまる場合があります。 肥満の2つのタイプのうち、すぐにダイエットを始めることがすすめられるのが、内臓脂肪型肥満です。高血圧や糖尿病、さらには心筋梗塞などさまざまな病気を、中年期から起こしやす
毛髪のサイクル 毛髪は太く成長を続ける成長期、毛根が縮んでいく退行期、成長が止まる休止期の3つの時期を繰り返しています。成長期は通常2年から6年で、次の成長期に入ると脱毛し、新しい毛が生えてきます。こうして毛髪の量は保たれます。 しかし、なんらかの原因で成長期が短くなることがあります。すると髪は太く成長する前に抜けてしまいます。これが続くと髪のボリュームが減り、徐々に毛髪量の少ない薄毛の状態になってしまうのです。 男性型脱毛症と女性型脱毛症 薄毛は男性と女性とでタイプが異なり、原因も治療もわけて考える必要があります。 男性の薄毛は男性型脱毛症、AGAと呼ばれます。男性ホルモンが原因で、その受容体がある頭頂部や前頂部から薄毛が徐々に広がっていきます。 一方、女性にみられる男性型脱毛症のことを最近は「女性型脱毛症」と呼びます。しかし男性型とは異なり、頭頂部から側頭部にかけての広い範囲に、ハリと
2015年にNHK『ハートネットTV』と『ETV特集』では、「それはホロコーストのリハーサルだった:T4作戦 障害者虐殺70年目の真実」という番組を放送しました。ナチス時代のドイツにおいて、ユダヤ人の大量殺戮の前に、20万人を超える障害者が殺されていたというショッキングな歴史的事実を扱いました。そして、翌年2016年7月には、相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、19人の障害者が殺害されるという痛ましい事件がありました。植松聖被告は、「ヒトラーが降りてきた」という表現で、自分がナチスと同じように障害者の安楽死を実行したのだと伝えられています。 ナチスによるユダヤ人の大量虐殺については、周知の事実となっていますが、障害者の大量虐殺については、広くは知られていませんでした。しかし、ハートネットTVの放送や津久井やまゆり園の報道があってから、多くの人がその事実を知り、ナチス時代のド
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2019年05月21日 (火)"スマホ難聴"どう防ぐ? ※2019年2月18日にNHK News Up に掲載されました。 通勤・通学、部屋でくつろぐひととき、大好きな音楽を聴いていたい。いつでもどこでも手軽に音楽を楽しめるようになった一方、スマートフォンなどで大音量で聴くことによって、世界の若者のおよそ11億人が難聴になるおそれがあると国連が警告しました。安全に楽しむにはどうすればいいのか、対策を探りました。 ネットワーク報道部記者 和田麻子・管野彰彦 <“若者11億人”難聴のおそれ> 「世界の12歳から35歳までの若者のうち、ほぼ半数にあたるおよそ11億人が、長時間、大きな音に過剰にさらされ、難聴になるおそれがある」 こう警告したWHO=世界保健機関などは、1週間の安全な音の大きさの目安について、地下鉄の車内に相当する80デシベルで
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2021年02月08日 トランプ支持者はなぜ熱狂的に支持しているの? とにかく彼らに会い続けた記者が、これからも語り合う理由 「どうしても見せたいものがある」 そういって男性が連れてきてくれたのは、フロリダ州ペンサコーラにある全米屈指の航空博物館だ。見せたいものとは、そこに展示されている旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」だった。 「ゼロ戦と空中戦を戦ったアメリカ軍のパイロットは例外なく、その機体の高い運動性能を恐れていた」 美しい流線型の機体の説明書きにはそう記してあった。 だが私は、ゼロ戦を見るために首都ワシントンから出張してきたわけではない。目的は一つ。トランプ氏を熱狂的に支持した人たちが、選挙のあとどうしているかを知るために、会いに来たのだ。 アポイントをとった退役軍人の男性は、取材を快く引き受けてくれた。そのあとで、ぜひ見せたいものがあるという。 「私は湾岸戦争で、空母艦載機のパイロットを
新型コロナウイルス対策のスマートフォン向けの接触確認アプリ「COCOA」。 感染症対策の切り札として導入されながら、利用者の一部に4か月余りもの間、感染者との接触が通知がされていなかった。 なぜ不具合が見過ごされたのか。 (山枡慧、木村有李、坂井一照) 厚生労働大臣も当事者に 「俺も3割のうちの1人だったのか」 不具合の事実を知った厚生労働大臣の田村憲久の頭をよぎった。 新型コロナの感染が確認された国会議員と面会するなど通知が来てもおかしくない状況もあったが「COCOA」から通知が来たことはなかった。 2月3日の午後5時半、田村は急きょ記者を集め、深々と頭を下げた。 「大変な迷惑をおかけし信頼を損ねる状況であり、本当に申し訳なく心からおわび申し上げる」 「COCOA」をめぐり、グーグルの基本ソフト「Android」の利用者に、感染者と濃厚接触した可能性が通知されていなかったのだ。 驚くこと
10歳だった。 その時ぼくは、まだ「ソビエト連邦」だったモスクワにいた。 そこで見たのは、「国」というものが劇的に変化する瞬間だった―― 外務省が公開した6000ページにのぼる外交文書。外交官たちの生々しい報告が、私をあの時代に連れ戻した。そして私は、何が起きていたのかを初めて実感した。 (渡辺信) 「空回り」 その書き出しは、文学的だった。 『BUKSOVAT(空転する)。2年1か月のモスクワ在勤を終え帰国する日、空港の暗い待合室で搭乗を待ちながら、ふと、この単語が頭に浮かんだ。ゴルバチョフの始めたペレストロイカを、ひと言で総括するとすれば、まさに「空回りしている」というのが適当ではなかろうか』 1987年11月の「ソ連在勤を終えて」という報告書の冒頭だ。書いたのは、モスクワの日本大使館の政務班長だった角崎利夫氏。これまで私が読んできた硬い外交文書とは異なる表現で、1985年に書記長に就
東京では70代のタクシー運転手が…。和歌山では50代の医師が…。新型コロナウイルスの、国内での感染が広がりを見せている。タクシー運転手のケースでは80代の義母も感染し、命を落とした。「感染のフェーズが変わった」と言われる中、私たちはどう対処すればいいのか?国内の感染事例を検証し、感染拡大を防ぐすべを考えるとともに、医療機関の患者受け入れ体制など、命を守るための対策に迫る。 クルーズ船で、新型コロナウイルスに感染した70代の夫婦。 2月7日、突然の異変が起こりました。 重篤となり入院中の男性の妻 「(朝)測ったときは、私が36.1度、主人が36.4度。2人ともそんなに心配していなかった。この日、12時ごろから主人が38度、熱が出始めた。発熱するまでは全くの健康です。かなり急激にぐったりしちゃった感じ。」 その後、夫は病院に搬送。現在は集中治療室で、予断を許さない状況が続いているといいます。
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