「NHKから国民を守る党(N国)」が参議院に一議席を得たことで注目されている。注目されていると言っても「NHKをぶっ潰す!」の方ではなく、無所属議員に声を掛け党勢を拡大しようとするやり方が無節操すぎるからだ。 29日には「戦争発言」で日本維新の会を除名になった丸山穂高衆議院議員を入党させ、30日には元みんなの党代表渡辺喜美参議院議員と組んで統一会派「みんなの党」を結成した。いずれも政策や主張を度外視し、政党助成金が目当ての連携と見られる。 NHKや総務省は、N国が主張するスクランブル放送の実現、すなわち見る人だけから受信料を取り、見ない人からは受信料を取らない仕組みは、公共放送の趣旨にそぐわないと全否定している。 しかし今年4月の統一地方選挙でN国は26名を当選させ、参議院選挙では社民党とほぼ変わらない98万票を獲得した。その結果、N国は政党要件を満たして正式に政党となり、国政の場に議席を