デジタルアートの世界で、グローバルな活動を続け、この数年間で世界3000万人近くの人々を動員したチームラボ。「ボーダレス」を掲げてきたチームラボはアートシーンの中で、今回の新型コロナウイルスの“分断”を一体どのように捉えているのか。それが自らの作品にどんな影響を与え、そして今後どんな作品をつくり続けるのか。チームラボ代表の猪子 寿之氏に話をうかがった。 メディアがコロナ禍の恐怖や変化を煽った ──新型コロナウイルスが人々や社会に与えた影響をどのようにお考えですか? 猪子氏:オールドメディアから新興のIT系メディアまでが、間接的あるいは直接的に新型コロナウイルスの恐怖や変化を実際の数字以上に煽ることによって、利益を得ようとしてきたように思います。SNSなどを通じ、不確かな情報が大量に拡散されてしまう、俗に言う「インフォデミック」が起きて、人間が人間を煽って自らの社会を破壊した、とも言えるんじ
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