昨年1月に大阪湾で死んだクジラの処理を巡り、大阪市の横山英幸市長は4日の記者会見で、大阪府市でつくる大阪港湾局の市課長が、処理を委託した業者に勤務する元市職員に対し、日本酒を贈っていたと明らかにした。横山氏は「事実関係を詳細に確認するよう指示した」と述べた。 クジラは昨年1月9日に大阪湾の淀川河口付近で見つかった。死んだ後、コンクリートを結び付け、同19日に紀伊半島沖の海中に沈めた。 大阪港湾局によると、課長はクジラの処理とは関係のない部署だったが、同僚だった元職員が働く大阪市内の業者に処理ができるか問い合わせた。死骸の処理が終わった後、課長は業者の事務所に日本酒を持参した。元職員は市との窓口役を務めており、課長は「処理に尽力してくれありがとう、お疲れさまという思いで贈った」と説明しているという。 市総務局と大阪港湾局は、利害関係者との間で疑惑や不信を招く行為を慎むとした市職員基本条例や地
