静脈認証が一般に知られるようになったのは2004年10月、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)が非接触型手のひら静脈認証システムをATM(現金自動預け払い機)に採用して以降であろう。それから3年が過ぎた現在、静脈認証はPCログインシステム、入退室管理システム、勤怠管理システムをはじめ、多方面で利用されるようになった。最近ではマウスや自動車のハンドルにまで搭載され、より身近な生体認証システムへと進化しつつある。ただし、世界的にみると生体認証全体に占める静脈認証の割合はまだ少ない。それは伝統的に指紋認証が採用されてきたからだが、このところ海外でも静脈認証を採用するケースが増えつつある。静脈認証の有効性を世界が認め始めたのだ。 文/日高 俊明 2007年12月05日 (1)はこちら >> (2)はこちら >> (4)はこちら >> (5)はこちら >> 世界が認め始めた静脈認証