19年9月の書籍雑誌推定販売金額は1177億円で、前年比3%減。 書籍は683億円で、同0.2%増。 雑誌は494億円で、同7.3%減。その内訳は月刊誌が409億円で、同8.4%減、週刊誌は85億円で、同1.5%減。 書籍のプラスは4.7%という出回り平均価格の大幅な上昇によるもので、消費増税を前にした駆け込み需要などに基づくものではない。 返品率は書籍が32.8%、雑誌は40.3%で、月刊誌は40.0%、週刊誌は41.8%。 10月はその消費増税と台風19号などの影響が相乗し、どのような流通販売状況を招来しているのだろうか。 大幅なマイナスが予測される。 今年も余すところ2ヵ月となった。このまま新しい年を迎えることができるであろうか。 1.日販の『出版物販売額の実態2019』が出された。 17年までは『出版ニュース』に発表されていたが、同誌の休刊により、18年の出版データの切断も生じる危