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ブックマーク / xtech.nikkei.com (42)

  • 青の時間はこうして決まる、信号機のアルゴリズム

    アルゴリズムは「何らかの問題を解決する手順」を指し、アルゴリズムの良しあしでソフトウエアの性能が決まってくる。私たちの生活は、高度なアルゴリズムで実装されたソフトウエアに支えられている。そこで特集ではエレベーターや信号機といった身近なアルゴリズムを例に、その一端を見ていこう。今回は、信号機のアルゴリズムの基を紹介する。 「朝はいつも赤になっている信号が、夜はなぜか青が多い」と感じたことはないだろうか。実は、信号機が青に変わるまでの時間は、いつも同じではない。交差点の交通量から最適な青時間を割り出している。この計算には、高度なアルゴリズムで実装されたプログラムが動いている。そこで今回は、信号機を制御するアルゴリズムに焦点を当てよう。 具体的なアルゴリズムを見ていく前に、信号機の青時間がどのように決められているのかを解説する。信号の青時間を決めるには「重要な要素が3つある」(住友電気工業

    青の時間はこうして決まる、信号機のアルゴリズム
    smotokezuru
    smotokezuru 2018/06/29
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  • 分解:Amazonダッシュボタン、500円ではあり得ない高機能

    アマゾンジャパンは2016年12月5日、「Amazon Dash Button」(以下Dash Button)を発売した▼(図1)。ボタンを押すだけで自動的に無線LAN経由でインターネットに接続し、Amazon.co.jpに商品を注文するデバイスである。利用者は「Amazonプライム」会員に限られている。Dash Buttonは500円で販売されているが、初回注文時に500円の割り引きが適用されるので、実質無料で利用できる。

    分解:Amazonダッシュボタン、500円ではあり得ない高機能
  • 日本のFinTechに減速の危機、銀行API公開に「待った」の声

    加速か減速か。日のFinTechが、思わぬ岐路に立たされている。日の金融業界として、かつてないほどのスピードで進んできた変革に、「待った」の声が掛かったからだ。 2015年9月、金融庁は「平成27事務年度 金融行政方針」を示し、FinTechに速やかに対応する旨を表明した。日の金融業界はこれを境に、一気にFinTech推進へと舵を切り始めた。メガバンク各行は専門部署をエンジン役として、オープンイノベーションやスタートアップ企業との提携を推し進め、SBIグループが同年12月に新設した300億円規模の「FinTechファンド」には約30行の地方銀行が名を連ねた。 民間の動きに呼応するように、金融庁も積極的な施策を立て続けに実行する。2015年12月に、FinTechの窓口である「FinTechサポートデスク」を設け、スタートアップ企業からの法規制面での相談を受け付ける体制を準備した。さら

    日本のFinTechに減速の危機、銀行API公開に「待った」の声
  • もはや若手は育成できない

    連載の最後として、若手ITエンジニアが抱える課題と身に付けるべきスキルの方向性を取り上げよう。 筆者はすでに40代だが、コミュニティー活動やアジャイルコーチ業務を通じて20代から30代前半の人たちと話す機会が多い。新人研修を担当し、大学を出たばかりの国内外のITエンジニアとも話す機会がある。若手ITエンジニアを観察すると、その置かれた環境の違いが見えてくる。 まずは大学までに学んできたことの変化だ。90年代後半からPCの低価格やインターネットの普及により、家庭や学校でコンピュータに容易に触れられる時代が到来した。そのころ小学生から高校生だった人たちが現在の若手ITエンジニアの世代になる。 この世代は、それぞれ異なるコンピュータ体験を持っているが、検索エンジンを使って何かを調べたり、ソーシャルネットワーキングを使ったりすることに関しては共通の体験を持っている(図1)。 プログラミングも大学で

    もはや若手は育成できない
  • データ収集ソフト「Fluentd」が有力OSSの仲間入り、「CNCF」のプロジェクトに

    Linux Foundationは2016年11月8日(米国時間)、データ収集のオープンソースソフトウエア(OSS)「Fluentd」が「Cloud Native Computing Foundation(CNCF)」の管理するプロジェクトになったと発表した。Fluentdは古橋貞之氏(写真)が開発を始めたOSSで、現在は米Googleや米Microsoftのクラウドの中でも使われている。 Linux Foundation傘下のCNCFは、「Docker」コンテナを集中管理するOSS「Kubernetes」の開発を主導する団体。KubernetesGoogleが開発したOSSだが、Googleは2015年7月にKubernetesの開発をCNCFに移行すると発表していた。CNCFは現在、Kubernetes用の運用管理ツールである「OpenTracing」や「Prometheus」の開

    データ収集ソフト「Fluentd」が有力OSSの仲間入り、「CNCF」のプロジェクトに
  • アジャイル技術者を1万人に、「アジャイル検定」が始動

    アジャイル開発の基礎的な知識を問う「アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験(アジャイル検定)」が2015年9月に始まった(画面1)。日立製作所や東京海上日動システムズなど9社が集う試験母体である「アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験コンソーシアム」は早期に1万人まで合格者を増やしたい考えだ。 ユーザー側として参加した東京海上日動システムズのシステム開発部長を務める大内美樹エグゼクティブオフィサーは「まずはしっかりとしたアジャイル開発を広めたいという気持ちがあり、そのためにはアジャイル開発の基がわかる技術者を増やす必要があった」とアジャイル検定の意義を話す。 専門書2~3冊を読み込んだ知識レベルで合格 アジャイル検定はアジャイル開発のスキルを客観的な尺度で分析・判定する。基的な知識を問うレベル1と、アジャイル開発の具体的な開発手法を問うレベル2の2階建ての試験となる。現時点ではレ

    アジャイル技術者を1万人に、「アジャイル検定」が始動
  • 「アジャイル嫌い」はもうやめよう

    アジャイルはプログラマ向けの方法論にすぎない」「大規模プロジェクトは結局ウォーターフォールでしょう」――。エンタープライズ分野のITエンジニアの中には、いまだに開発方法論の「アジャイル」に対してネガティブな印象を持つ人が多い。かくいう記者も、どちらかと言えばそうだった。しかし「アジャイル嫌い」は、もうやめたほうがよさそうだ。 こう感じたのは、日経SYSTEMSの2015年9月号の特集1でアジャイルを取り上げたときである。アジャイルは、少しずつ作ってリリースすることで、要求リスクや技術リスクを軽減する開発方法論。そもそもこのアジャイルに対して否定的になるのは、大きく二つの理由があったからだ。 一つは、アジャイルではユーザーが主導して開発を進める必要があること。日ではユーザーが一括して開発を委託するケースが多く、開発者の大半はベンダーに属している。そのためユーザーとの距離が遠く、アジャイル

  • 「こんなもの、おもちゃだ」と批判されるのが破壊的イノベーション

    「既存の顧客からみると性能が低下した製品に思えるのが破壊的イノベーションだ。このため、破壊的イノベーションの製品が出始めのころは『こんなものはおもちゃだ』と呼ばれることが少なくない」。 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科の玉田俊平太教授(写真1)は2015年8月8日、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)が開催した公開講座「デザインと経営の未来:経営学者とデザイナーが語るイノベーションの理論と実践」で講演し、破壊的イノベーションについてこう述べた。 玉田教授の講演タイトルは「日のイノベーションのジレンマ~破壊的イノベータになる7つのステップ~」。イノベーションのうち、特に破壊的イノベーションについて解説し、日企業が陥っているイノベーションのジレンマについて説明した。玉田教授は米ハーバード大学でマイケル・ポーター教授やクレイトン・クリステンセン教授の指導

    「こんなもの、おもちゃだ」と批判されるのが破壊的イノベーション
  • 第3回:配送サービスの品質が大違い、日米のAmazonを比べてみた

    東京在住時に「Amazon.co.jp」のヘビーユーザーだった記者は、米国でも「Amazon.com」をよく利用している。記者のシリコンバレー生活をつづるコラムの第三回は、日米のAmazonを比べてみた。 東京在住時の記者は、生活のかなりの部分をAmazonに頼っていた。即日配達が無料になる「Amazon Prime」の会員になり、やCD/DVD、中~小型の家電だけでなく、かさばるペットボトルや洗剤、保存用のレトルト品など、生活必需品の多くもAmazonで購入していた。家の近所の実店舗に買い物に行くよりも、Amazonを利用することの方が多かったほどだ。 記者の「Amazon依存度」が高かったのは、「クロネコヤマト」の集配所の向かいに住んでいたからという要因が大きい。平日の夕方までに商品をAmazonで注文すると、翌朝8時前にクロネコヤマトの配達員が商品を自宅に届けてくれた。出勤前に

    第3回:配送サービスの品質が大違い、日米のAmazonを比べてみた
  • パソコンを標的型攻撃から守れ パロアルトが新ソフト

    写真●Trapsについて説明する、米パロアルトネットワークス、プロダクトマーケティング・ディレクターのセバスチャン・グッドウィン氏 次世代ファイアウォールを手がけるパロアルトネットワークスは2015年5月19日、社員のパソコンやサーバーなどで動作する標的型攻撃対策ソフト「Traps」(画面)を発表、同日提供を開始した。従来型のウイルス対策などとは異なる仕組みを採用し、OSやソフトの脆弱性を突く攻撃をリアルタイムに防御する。 標的型攻撃の第一段階となる「エクスプロイト」と呼ぶタイプの攻撃を防御できる。WebブラウザーやPDF閲覧ソフトなどの脆弱性を突く攻撃で、マルウエアをダウンロードして侵入のための「裏口」が作成される恐れがある。 特徴は、対象マシン上で動作してリアルタイムに防御すること。ソフトを実行すると同時にTrapsの機能も立ち上がり、主にメモリー破壊型の攻撃から守る。エクスプロイト攻

    パソコンを標的型攻撃から守れ パロアルトが新ソフト
  • SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る

    どうも私はIT業界の人たちから、オオカミ少年だと思われているらしい。随分前から「SI(システムインテグレーション)ビジネスの終焉」を騒ぎ立てていたが、SIビジネスは幾多の不況期を乗り越え、しぶとく生き残ってきた。だから私がオオカミ少年だと言われるのは、まあ仕方が無い。だが、あえてまた言う。「今度は当にオオカミがやって来る」。SIerの余命はあと5年である。 SIビジネスはユーザー企業などからシステム構築を請け負う人月商売だが、日では“SIガラパゴス”と呼ぶ、世界に類を見ない多重下請け構造のエコシステム(生態系)を発達させてきた。このSIガラパゴスには、零細ベンダーも含めると約1万5000社がひしめき、元請けのSIerを頂点に、顧客である企業や公共機関のシステム構築に関するあらゆるニーズ(≒わがまま)に対応してきた。 これは、システム構築ではERP(統合基幹業務システム)をそのまま使った

    SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る
  • ついに国内でも普及し始めたプログラミング言語「Scala」、誕生から10周年

    2014年9月6日、オブジェクト指向の関数型プログラミング言語「Scala」に関する大規模カンファレンス「ScalaMatsuri 2014」が開催され、筆者も参加した(写真1)。当日の様子をレポートしたい。 Scalaについては、名前は聞いたことがある方も多いと思う。2003年に生まれたオープンソースのプログラミング言語で、コンパイル後はJava VM上で動作する。Javaの既存資産を引き継ぎつつ、Javaにはない新たな言語の特徴を生かせることから、今後が期待されている言語の一つである。 Scala海外では、米Twitterや米LinkedInなどが利用していることで知られ、ネット企業を中心に普及しつつあるが、今年の同カンファレンスでの発表を聞いて、国内のネット企業でも、もはや当たり前のように使われる状況になったのだと実感した。 国内でのScalaのユーザーとしては、ドワンゴ、エムスリ

    ついに国内でも普及し始めたプログラミング言語「Scala」、誕生から10周年
  • Markdown記法が使える無料クラウドメモアプリ「wri.pe」提供開始

    パソコンやスマートフォンから利用できる無料クラウドメモWebアプリ「wri.pe」が2013年6月3日、オープンした。特徴は、プログラマの間で普及しているMarkdown記法が使えること。また文中に日付を書くとカレンダービュー画面から閲覧できるためスケジュール管理にも利用できるとしている。 Markdown記法とは、GitHubのREADMEや、Tumblrで採用されている文書記法。例えば「#」で見出し、「*」で強調を指示する。パソコン版では、Markdownフォーマットで記述すると、右側にプレビューで整形された文書を表示する。 FacebookかGitHubのアカウントがあれば、登録することなく利用できる。メモの全文検索機能、Dropboxへのバックアップ機能も備える。 wri.peはFrogAppsのCTO(最高技術責任者)である増井雄一郎氏による個人プロジェクト

    Markdown記法が使える無料クラウドメモアプリ「wri.pe」提供開始
  • [Rubyコミッタ 笹田耕一氏]東大教員を辞しRuby開発に専念

    Rubyのエンジン部分であるVM(仮想マシン)「YARV(ヤルフ)」を開発した笹田耕一氏。笹田氏はRubyの開発に専念するため、大学教員の職を辞した。現在はRuby PaaSベンダーHerokuに所属し、フルタイムでRubyを開発している。笹田氏に、Rubyの高速化への取り組みなどについて聞いた。 もともと学生の時に、大学の実習でJava VMをC++で開発していたんです。Rubyを始めたのは大学4年生の時。2002年くらいですね。新しい言語をやってみたくて、あるRubyを読んだのですが、私の理解力が至らず、最初はさっぱりわかりませんでした。今は便利に使っています。 ある学会で、GC(ガーベージコレクション)のセミナーがあって。まつもとさんがGCについて講演して、講演が終わったら私の隣に座られて。それがまつもとさんとの初の対面です。まつもとさんに「Rubyのネイティブスレッド対応はどう

    [Rubyコミッタ 笹田耕一氏]東大教員を辞しRuby開発に専念
  • Bitcoinは計算量理論から見て「無限連鎖講」である

    「ビットコイン(Bitcoin)」はデータ交換の仕組みであり、決済や蓄財など貨幣であるかのように使われています。このため、IT(情報技術)、ビジネス、経済、社会といった様々な面から論じる必要があります。『ビットコイン・ホットトピックス』欄には、多様な論点の記事を掲載していきます。今回は京都大学の安岡孝一准教授に、計算量理論の立場から寄稿していただきました。(日経コンピュータ編集部) 「Mt.GOX」の破綻(関連記事)によって一躍有名になった感のあるBitcoin(ビットコイン)だが、この期に及んでも、いまだBitcoinを信奉している人々がいて、正直なところ理解に苦しむ。遠慮会釈なく言わせてもらえば、Bitcoinはデジタルマネーとしての設計が極めて悪質で、計算量理論から見て無限連鎖講となっている。別の言い方をすれば、ネズミ講である。 Bitcoinの設計上、新規に発行された通貨を誰が受け

    Bitcoinは計算量理論から見て「無限連鎖講」である
  • [量子コンピュータ3]これが量子アニーリングの正体だ

    D-Waveマシンの中で「量子力学の焼きなまし現象」、つまりは量子アニーリングがどのように実行されるのか。実際の実験の様子を説明しよう(図1)。 まず、解きたい組み合わせ最適化問題に合わせて、3次元イジングモデルにおけるスピン間の相互作用を設定する。これは従来型コンピュータにおけるプログラミングに相当する。 次に、スピン間の相互作用の強さをゼロにすると同時に、3次元イジングモデルに「横磁場」を加える。実際の操作としては、超伝導回路に対して特殊な電流を流す(1の状態)。 横磁場を加えると、スピンの向きは上向きと下向きが「重ね合わせて存在する」という状態になる。「重ね合わせ」とは量子力学の現象の一つだ。この場合は、スピンが「上向きか下向きかどちらか分からないが、測定するとどちらかに定まるという状態」(東工大の西森教授)である。 続けて横磁場をゆっくり弱くすると同時に、スピン間の相互作用をゆっく

    [量子コンピュータ3]これが量子アニーリングの正体だ
  • マイコンボードでmrubyを動かす

    組み込み向けRubyとして、まつもとゆきひろ氏が開発した「mruby」。専用の開発ボードが複数発売され、LEGO MINDSTORMSなど様々な環境への移植が進んでいます。今回は数千円で入手できる開発ボードを実際に使って、Lチカ(LEDチカチカ)から始めてみます。 Rubyは近年、「Ruby on Rails」の普及などにより、Webアプリケーションを開発する言語して注目されてきました。しかしRubyは、Web専用の言語というわけではありません。RubyでiOSアプリを構築できる「RubyMotion」や、Androidアプリを構築できる「Ruboto」のように、様々なアプリケーションを構築できる環境があります。 そんな中、Rubyの活用範囲をさらに大きく広げる「mruby」が2012年4月にリリースされました。mrubyRubyの作者である、まつもとゆきひろ氏が中心となり、組み込み機器

    マイコンボードでmrubyを動かす
  • 「クラウド化の流れは近いうちに止まる」、ガートナーがITの近未来を予想

    2013年4月25日、ガートナー ジャパン主催の「ITインフラストラクチャ&データセンターサミット2013」の基調講演に、ガートナー リサーチ バイスプレジデント 兼 ガートナー フェローのスティーブ・プレンティス氏が登壇。「今後5年間でITに影響を与える最重要トレンド」を解説し、ITの未来を予想した。 「2014年までに、SaaS運用管理ツールを使用する組織の30%がサービスレベルの低さを理由にオンプレミスに転換する」---。 プレンティス氏の予想では、これまで先進企業が積極的にけん引してきたクラウド化の流れが、近い将来に止まるという。重要なシステムは社内に置きなおすべきだと考える企業が増え、2014年までに、ITサービスベンダーのトップ100社中20%が市場から姿を消すと予測する。 「企業の90%はWindows 8の大規模展開を回避する」というのもプレンティス氏の予想だ。タブレット用

    「クラウド化の流れは近いうちに止まる」、ガートナーがITの近未来を予想
  • ビルドツールの移行性、MavenからGradleへの乗り換えは容易か

    Javaによるソフトウエア開発でよく使われるオープンソースのビルドツールには、米Apache Software Foundationが開発する「Apache Ant」(http://ant.apache.org/)や「Apache Maven」(http://maven.apache.org/)、米Gradlewareが開発する「Gradle」(http://www.gradle.org/)がある。ここでビルドツールとは、コンパイルやテスト実行、パッケージング、デプロイといった開発作業を自動化するツールのことである。 従来は、柔軟性を備えるAntが広く使われてきた。ただし、処理の記述量が膨大になりがちなため、近年はより効率的にビルド作業が行えるMavenが普及し始めた。また、柔軟性と効率性を併せ持つGradleの1.0版が2012年6月にリリースされ、注目を集めている(図1)。 そこで、M

    ビルドツールの移行性、MavenからGradleへの乗り換えは容易か
  • テスト自動化の現状

    ソフトウエアは、いわゆる「IT化」によって人々の生活を便利にし、業務を効率化することに貢献してきました。しかしその一方で、ソフトウエア開発自体はIT化が進まず、人の力に頼って泥臭く仕事をする状態が続いてきました。 そのような状況を打破しようと、ソフトウエア開発の現場にも自動化の波がようやくやってきました。中でも、ソフトウエアテストの自動化が注目を集めています。 テストは、単調で地道な作業をコツコツとこなさなければいけないため、自動化の実現が最も望まれる領域でした。そのため、多くのテストツールベンダーがツールを提供したり、オープンソースのツールが開発されたりしています。 テストツールの導入ガイドや知識体系ガイドが公開 テストツールを導入してテストの自動化を進める上で、必要な知識やノウハウに関する情報も充実してきました。最近の二つの活動を紹介しましょう。 NPO法人ASTER(ソフトウェアテス

    テスト自動化の現状