ブックマーク / apeman.hatenablog.com (38)

  • 『南京虐殺は「おこった」のか』 - Apeman’s diary

    Apple のネットワークサービスが iCloud になったことにともない消滅した旧館にアップした記事(06年7月23日)を、一部手直しして再掲。日韓の(日中の)対立を韓国の(中国の)歴史教育に帰責しようとする発想についての議論を TL上で見かけたので。今なら「自称中立」って言葉も使ったかな。 クリストファー・バーナード、『南京虐殺は「おこった」のか 高校歴史教科書への言語学的批判』、筑摩書房 著者は執筆当時帝京大学助教授。書の元となった論文で博士号を取得している。 著者の結論を先に紹介しよう。 日の高校歴史教科書は偏向している。 この偏向は世界史の教科書よりも日史の教科書にはっきり表れている。 この偏向は責任の欠如や強制の欠如というイデオロギーを表明している。 このイデオロギーは日国の権力保持者の面子を守ろうと努めている。 権力保持者の面子を守ることは、現代日国家の権力構造を

    『南京虐殺は「おこった」のか』 - Apeman’s diary
  • 「戦争の狂気」だけでなく - Apeman’s diary

    去る8月15日、毎日新聞は九大生体解剖事件の関係者の証言を掲載しました。 毎日jp 2012年08月15日 「九大生体解剖事件:「戦争は人を狂わす」最後の目撃者語る」 記事中に次のような一節があります。 「軍人と医者が残虐非道なことをしたが、これは事件質ではない」。東野さんは独自に調査中、気が付いた。「当時の心理状態は平和な時代には考えられないほど、おかしな状態だった」。戦争末期の空気と混乱は医者をも狂わせた。 かなり短くまとめられているため、証言者の言わんとすることがかなりわかりにくくなっています。ただ、記事のタイトルとあわせ、「戦争末期の空気と混乱は医者をも狂わせた」が記者の伝えようとするメッセージであることは明らかです。 生体解剖を目撃した証言者が長年の思索の果てにたどり着いた結論であるのならば、それには相応の敬意が払われねばなりませんが、他方で戦後世代が簡単に「戦争の狂気」と総

    「戦争の狂気」だけでなく - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/08/24
    『細菌戦に関するこの論文集は東京大学に学位請求論文として提出され、元軍医はなんと1949年1月、医学博士を授与されているからです。医学者たちの戦争犯罪は決して「戦争の狂気」だけで説明することはできない』
  • 誰がどこで間違ってるのか知らないが、とにかく結果としてデタラメな報道 - Apeman’s diary

    中央日報(日語版)  2012年08月16日 「「慰安婦20人を追加で送る…」 日軍の「秘密文書」に驚愕」 もうどこから突っ込んでよいやら。id:mujin さんが、この文書がアジア歴史資料センターで公開されていたものであることを指摘されています。 私は後述するような理由で、当初この記事を最後まで読んでいなかったのですが、改めて読み直してみると、こんなことがヌケヌケと書いてあります。 金所長は中央日報との電話で、「5月に日に滞在しながら、日国会図書館と日防衛省史料室で1カ月ほど調べた」とし「野戦軍に特種慰安婦を派遣した秘密文書資料が日防衛省史料集(陸亜密大日記)と『女性のためのアジア平和国民基金』集成(97年)に収録された事実を確認し、この文書を見つけることができた」と説明した。 開いた口が塞がりませんでした。ちなみにこの電文は第2巻「防衛庁関係公表資料(上)」の203ページ以

    誰がどこで間違ってるのか知らないが、とにかく結果としてデタラメな報道 - Apeman’s diary
  • m-matsuoka さんが「死ぬほど考え抜いて」みたら中共と同じ結論に到達したよ!(追記あり) - Apeman’s diary

    m-matsuoka これはひどい, 南京事件, 歴史 人口が30万以上だから30万殺せたはずという虐殺があったことを前提にしたハチャメチャな論。id:hahiho←軍の殲滅は兵隊皆殺しにあらず。組織的行動力を奪うこと。id:Gl17←30万人も殺された中国軍は無能の塊でしたね。 2012/06/14 (http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/Apeman/20120614/p1) m-matsuoka 南京事件, 歴史 id:Gl17←中国軍が南京防衛できなかった無能を指摘したら、30万人説への抗弁だとか、相変わらずピントがぼけぼけの反論ですか。あなたは死ぬほど考え抜いてからコメントしたほうがよいですよ。 2012/06/15 (http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena

    m-matsuoka さんが「死ぬほど考え抜いて」みたら中共と同じ結論に到達したよ!(追記あり) - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/06/15
    id:spoichi さん、手元に無いのですが『中国の旅』に「国民党=傀儡軍」という記述ありましたっけ? 出版当時の時代状況や個別証言者の認識としても無理があるような気がしますが。傀儡軍とは対日協力軍のことですし
  • 歴史修正主義者の史料読解法――「片言隻句に飛びつく」の巻 - Apeman’s diary

    参考エントリ(コメント欄もあわせて) http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120117/1326825260 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120120/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120124/p2 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120124/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120124/p1 日、元「慰安婦」の写真展をニコンが一方的にキャンセルした件が CNN で報じられたことについてブクマをつけたり、米ロサンゼルス郡が1942年の日系人収容要請決議を取り消したというニュースにコメントしたりしたところ、歴史修正主義者からメンションがありました。 みなさんご存知の(そう、彼はおそらく「俺たちだけ」がこの尋問調書

    歴史修正主義者の史料読解法――「片言隻句に飛びつく」の巻 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/06/10
    『一つは、その史料内での文脈(この場合なら、「慰安婦」という婉曲語法を説明するため、というもの)を無視して片言隻句に飛びつく/もう一つは、その史料の歴史的な位置づけを無視して片言隻句に飛びつく』
  • 『日中歴史認識』途中報告 - Apeman’s diary

    服部龍二、『日中歴史認識 「田中上奏文」をめぐる相克 一九二七―二〇一〇』、東京大学出版会 こちらのエントリのコメント欄で話題になった上記の図書館で借り、満洲事変〜国際連盟脱退までのところ(第2章まで)を読了。 「さかのぼり日史」ともっとも違う点は、日政府(外務省)の宣伝活動についても紙幅が割かれているところ。もちろんこの宣伝活動はリットン調査団をもターゲットにしており、そして相当程度の効果をあげたと著者は評価している。 このようにリットン報告書は、日側の利益にかなり腐心していた。対日宥和の産物といってよく、日中の和解を求めたものといえよう。 ではなぜリットン報告書は、そこまで日に宥和的なのか。理由は二つ考えられる。 第一に、中国の「革命外交」を批判するなどした日側宣伝の効果である。もちろん、日が満州を占領する中での宣伝であり、満州事変を引き起こしたのが日である以上、日

    『日中歴史認識』途中報告 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/05/31
    ※欄『「日中全面戦争→太平洋戦争」というハードランディングこそ回避できたかもしれませんが、その一方で「満洲」、朝鮮半島、台湾などでの植民地解放戦争を戦うことになった可能性が非常に高いわけです』
  • 恩を仇で返す男、河村たかし - Apeman’s diary

    すでにコメント欄でもご指摘いただいていますが、よりにもよって南京市と姉妹都市である名古屋市の市長である河村たかしがまたもや「恩を仇で返す」メソッドを発動しました。 CHUNICHI WEB 2012年2月20日 「南京事件なかった」 河村市長、日中討論会提案 名古屋市の河村たかし市長は20日、市役所を訪れた中国共産党の南京市委員会幹部らに、戦時中の旧日軍の行為に関し「通常の戦闘行為はあったが、南京での(大量虐殺)事件はなかったのではないか」と述べた。その上で「真実を明らかにするためにも、討論会を南京で開いてほしい」と求めた。 河村さんは「南京で終戦を迎えた父は、現地の人からラーメンの作り方を教わるなどのもてなしを受けた。当に事件があったなら、日人にやさしくできるものか、理解できない」と大量虐殺に懐疑的な考えを示した。 (後略) 参考エントリ http://d.hatena.ne.jp

    恩を仇で返す男、河村たかし - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/02/21
    『もともと南京事件否定論は卑劣な手段抜きには存続し得ないものではありますが、こやつの論法はそのなかでもとりわけ下衆なものです』完全同意(でも上には上がいる悪寒・・・)
  • 戦争体験の多様性 - Apeman’s diary

    (実際にアップロードしたのは8月31日です) 産經新聞の報道により一部で盛り上がりを見せているのが、沖縄戦の際の渡嘉敷村での民間人集団自決が「軍の命令によるものではなかった」とする新証言、というトピックである。この件に限らず沖縄戦全般について私は不勉強なので現時点での判断は控えるが、産經新聞の報道が事実通りなら元大尉の名誉回復のため、この事件について発言してきた各論者の誠実な対応が求められるところであろう。 他方で、「軍の命令」がなかったとしても、沖縄で(あるいはサイパンで)強いられた集団自決があったことまでが相対化されるようなことがあってはならない、とも思う。というのも、アジア太平洋戦争における日人民間人の犠牲者は(史料によって相違があるが)約80万人とされるのに対して、沖縄だけで9万人とも言われる民間人の犠牲が出ているからだ。80万のうち「外地」での犠牲者が30万、「内地」での犠牲者

    戦争体験の多様性 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/02/07
    『歩兵によるしらみつぶしの掃討作戦の方が犠牲者は増える~歩兵による戦闘と空爆とでは殺す側にとっても「距離」がはなはだしく異なるのと同じく、殺されそうになった側~にとっても「距離」の違いは大きいのでは』
  • ザ・ファクツ - Apeman’s diary

    いや〜逃げちゃいましたね。それまでの執拗さ(なにしろ「満十六才ヨリ」という条項が違法であることを認めるまでに6日も粘ったわけだから)を考えるとびっくりするほどの逃げ足の速さです。「最後通告」だ! と脅かして「従軍慰安婦とは何が問題で何を論点としているのか」とか訊いてくるからきっちり答えたというのに。しかも酷いのは、「従軍慰安婦とは何が問題で何を論点としているのか」と問うておいて、後からこんなこと言いだすわけですよ。 その全ての項目をアメリカが訴えているの?意味不明なのだが。 慰安婦決議のその横目全てがあるのか?無いよね。 勿論韓国政府の訴えの中にもない。 (http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120117/1326825260#c1327411360) だったら最初から「アメリカ韓国は何を問題にしているのか?」と問えばいいのに。しかも、ここでも彼は嘘

    ザ・ファクツ - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2012/01/27
    『なまじ原資料を参照したがゆえに誤解することだってあります(原資料のおかれている文脈についての知識が欠けているためなど、で)』
  • 「歴史認識の溝」とはなにか? - Apeman’s diary

    昨日、今日は野田首相の訪中が予定されていたのですが、およそ一週間前の7日に延期されることが発表されました。 (……) 野田総理大臣は、来週12日と13日の2日間、就任後初めて中国を訪れ、胡錦涛国家主席らと会談する方向で調整していましたが、中国側から訪問を延期できないかという打診があり、日中両政府が協議した結果、訪問を延期することになりました。延期の背景について政府関係者は、12月13日が、日中戦争中に中国の南京で、日軍が市民を殺害したり、暴行や略奪を行ったりしたとされる「南京事件」から74年に当たるため、野田総理大臣の訪問がこの日と重なることで、中国国内の反日感情が高まりをみせるのを避けたいという中国指導部の意向があったのではないかとみています。政府は、野田総理大臣の中国訪問を、年内に実現させる方向で日程を再調整する方針ですが、ほぼ固まっていた総理大臣の外国訪問の日程が延期されるのは異例

    「歴史認識の溝」とはなにか? - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/12/13
    『「歴史問題を巡る日中の溝」などといったケッコウなものではなく、外交担当者がごくごく基本的な知識をもちあわせていない/~される」などと、虐殺等の存在にコミットしない語法を用いて歴史修正主義者に配慮』
  • ことさら「諸説ある」と言われることの意味 - Apeman’s diary

    今年の8月17日に asahi.com に掲載された「軍都の風景2 南京大虐殺」という記事には南京大虐殺についての用語解説がついているのだが、驚くべきことにその大半は犠牲者数をめぐる“論争”についての記述に費やされている。 南京事件(南京大虐殺) 1937年12月、旧日軍が南京で捕虜や市民の殺害、略奪に及んだとされる事件中国側は、戦後の「南京軍事法廷」の判決などをもとに「犠牲者は30万人」と主張。日の研究者の間では「約4万〜20万人」の説が多数だが、「虐殺はない」との意見も。外務省は「殺害や略奪は否定できないが、被害者数の認定は困難」との公式見解を出している。 書き手の意図がどうであれ、結果としてこうした記述は「犠牲者数が不明で、諸説ある」ことこそが南京事件に関して特筆すべきことである、と主張していることになる。例えば国際法の歴史という観点から言えば、事件当時外務大臣であった廣田弘毅

    ことさら「諸説ある」と言われることの意味 - Apeman’s diary
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    smtz8 2011/11/18
    『南京事件に言及する際には「犠牲者数については諸説ある」と付記するのが当たり前であるかのような風潮の存在は、虐殺の規模をより小さなものだと思いたい欲望がこの社会でどれほど一般的であるかを明らかに』
  • 『日本海軍400時間の証言』 - Apeman’s diary

    NHKスペシャル取材班、『日海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦』、新潮社 関連エントリ: http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090809/p2 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100829/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100906/p1 09年に放送されたNHKスペシャルの取材班が取材のいきさつや舞台裏、番組に盛り込めなかった発見や作り手サイドの思いなどについて書いた。戸田一成氏が編集した『[証言録]海軍反省会』がPHPから出たことについては「まあそんなところか」と思ったが、NHKの出版部門ではなく新潮からこのが出たというのはどういういきさつによるものだろうか。その手の事情に通じていないので……。まあ新潮が好みそうな題材とは言えるだろうし、スタッフの個人的な思いが前面に出

    『日本海軍400時間の証言』 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/10/22
    『敗戦までの日本軍だってやはり戦術レベル・戦闘レベルでの「勝者」として「一方的」な裁きを下してきた』本多勝一も昔指摘したこと/『反ファシズムの危機』の「勝者/敗者というありもしない大鍋」の話も参考になる
  • 細菌戦の報告書、発見 - Apeman’s diary

    中国戦線での細菌兵器の使用について報告した文書が新たに発見された、との報道が週末にありました。 asahi.com 2011年10月15日 「旧日軍、中国で細菌戦 陸軍の極秘公的文書に記述」(魚拓) asahi.com 2011年10月15日 「「政府は細菌戦の資料公開を」中国の被害者遺族ら会見」(魚拓) 京都の国会図書館西館で見つかったとのことですが、ずいぶん前から閲覧可能だったのに未発見だったのか、比較的最近公開されたのか、といったあたりも気になるところです。 なお一つ目の記事の図表に常徳という地名がみえますが、常徳での細菌戦については生存者のオーラルヒストリーをもとにした研究書が存在しています。 聶莉莉、『中国民衆の戦争記憶―日軍の細菌戦による傷跡』、明石書店 同書によれば、常徳七三一部隊細菌戦被害調査委員会による2000年11月までの調査で、県城および周辺農村での犠牲者はあわせ

    細菌戦の報告書、発見 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/10/18
    (政府隠匿の可能性はあるにしても)実際戦争犯罪が膨大すぎて今の研究者層では追いきれないと思う/『中国民衆の~』あ、読み忘れていた。
  • 「誰も主張してないことに反論する」症候群 - Apeman’s diary

    ちょっと久しぶりに南京事件に関してよそさまでコメントしてきました。bat99さんから示唆を受けて訪問したブログなんですが、行ってみるとコメント欄にはすでに私のエントリと「南京事件FAQ」からコピペしてくれている人が。最近、このようなかたちで「虐殺はあった」派のコンテンツを紹介してくださる方をよく見かけますが、ありがたいことです。もちろん南京事件についても調べるべきことはまだいろいろあるのですが、華北での対ゲリラ戦(三光作戦)についての調べものにもっと時間を割きたいと前々から思っていましたし。 さて、コメントは主としてブログ主氏というより「KHAN」というハンドルの人物のコメントに対するものへと移行していったのですが、繰り返し質問したのにスルーされている論点があります。 いわゆる「自虐史観」攻撃の大きな理由のひとつとして、日以外は合法、日のみ違法ということのような、日だけに厳しいという

    「誰も主張してないことに反論する」症候群 - Apeman’s diary
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    smtz8 2011/09/18
    ※蘭『「農民がいきなり懐から手榴弾をとりだして投げつけてきた」/ケースが日常的にあったかのようなイメージは、「ゲリラ」という語の多義性と否定派のプロパガンダによってつくられたものじゃないかと思います』
  • 64年前の虐殺に対して賠償命令 - Apeman’s diary

    「壊れる前に…」さん経由で。 The Miami Herald, 09.15.11, "Indonesian massacre widows welcome Dutch ruling" (ASSOCIATED PRESS) 他の報道*1も参照すると、オランダ政府は60年代の終わりには事件について公式な調査をしていたようですが、「遺憾の意」を表明したのは2005年になってからのことだったようです。 今回の判決で興味深いのは、次の部分です(強要は引用者)。 In a landmark ruling Wednesday, a Dutch court said it was "unreasonable" for its government to argue the statute of limitations had expired for the 1947 massacre that left

    64年前の虐殺に対して賠償命令 - Apeman’s diary
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    smtz8 2011/09/17
  • あなたが好きなのはどちらのアメリカですか? - Apeman’s diary

    掲示板で smtz8 さんから情報提供をいただいた件についてです。 asahi.com 2011年8月14日 「「日軍性暴力パネル展」始まる 北京郊外で日中共催」(魚拓) このパネル展をとりあげた卑しい記事は次のような論法を用いています。 (……)しかし、中国ウオッチャーの宮崎正弘氏はこういう。 「日の市民団体が中国側をけしかけて、こうした展示会をやらせているのが問題。市民団体としては日の新聞に掲載されるのが目的でしょうね。また、彼女たちは日で裁判をするためにも、被害者を集めたい。裁判に負けようが、それを通じて支持者を広げようと考えているのでしょう」 かくして中国の若者たちに、日人への憎しみが植えつけられていく。 強調は引用者。戦争責任なり戦争犯罪についてはまず事実を否定したい、しかしそれが常に通用するとは限らない……ということで登場するのが「自虐」というレトリックであるわけです

    あなたが好きなのはどちらのアメリカですか? - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/08/28
    最後の一文「かくて~」はどうせ記者の「こんな展示はやめろ」という本音隠しの方便だろうけど、本気で言っているならつまり「憎悪の連鎖を断ち切るためには加害が事実でも公にしない方がいい」と言っていることに。
  • 「青い目の少年兵」雑感 - Apeman’s diary

    8月11日にNHKの「ニュースウォッチ9」でとりあげられたエピソードをドラマ化した『青い目の少年兵』が13日深夜(14日未明)に NHK BSプレミアムで放送されていたのを録画して最初の3分の1ほどを観ました。ドラマを論評するにはドキュメンタリーとは違った視点やテクニックが必要になりますのでこのブログでは滅多にとりあげないのですが、一つ気になったことがあるので。 最初の3分の1を観た限りでは、日軍の捕虜をむやみに殺害する悪弊や朝鮮人慰安婦の存在が描かれていて、単純な戦争美談として消費されることへの予防線はいちおう張られていたと評価できるでしょう。しかしながら、ドラマの冒頭で「これは日中戦争で戦った藤井大典さんの記憶に基づく物語である」という但し書きがテロップで表示された点はさらに重要だと思われます。NHKの取材班はもう一方の当事者である中国人元少年兵(ロブシンさん)を探し当ててはいません

    「青い目の少年兵」雑感 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/08/16
    『しかしながら宗主国の人間と植民地の人間の間に単純な「可愛がる/可愛がられる」という関係がそう簡単に成立するものでしょうか』
  • 『皇軍兵士の日常生活』 - Apeman’s diary

    一ノ瀬俊也、『皇軍兵士の日常生活』、講談社現代新書 帯の惹句は「軍隊という格差社会をどう生きたのか? 徴兵・手当・事から死亡通知まで」。興味深いのは「はじめに」で語られている書執筆の動機の一つに、「丸山真男をひっぱたきたい」があげられていること。日近現代史研究でも近年、戦争による「強制的同質化」という概念が提起されていること、そして「マクロの視点から見たときそうした説はおそらくまちがってはいない」としたうえで、「戦争や徴兵が社会を「平等化」させる魔法の杖のように思われている節はないだろうか」「戦時下の日社会には徴兵制がもたらした人びとの生と死をめぐる「不平等」、「不公平」が蔓延しており、誰もそれを助けようとしなかった」(原文のルビを省略)という問題提起がなされている(もう一つの課題は「昭和の人びとが徴兵され、兵士になっていく過程を(…)制度と心情の両面から、(…)明らかにすること」

    『皇軍兵士の日常生活』 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/07/31
  • 「証言記録 兵士たちの戦争」書籍化 - Apeman’s diary

    ぶらりと書店をまわっていて発見。番組ホームページにはなんの告知もなかった。 NHK「戦争証言」プロジェクト、『証言記録 兵士たちの戦争 (1)』、NHK出版 NHK「戦争証言」プロジェクト、『証言記録 兵士たちの戦争 (2)』、NHK出版 それぞれ7回分の放送に相当する証言を収録。今後も書籍化されると期待してよさそうです。

    「証言記録 兵士たちの戦争」書籍化 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/07/30
    中国華北の話はあまりないのかな?/id:dj19さん、どうもありがとうございます。しかもtudouで教えてくださり助かりました、youtubeは繋がらないので。
  • 在特会の「捏造写真」 - Apeman’s diary

    まったく、次から次へとデマのネタを思いつくものです。ni0615 さんの「安禅不必須山水」より。 『朝鮮進駐軍』の話(1) 『朝鮮進駐軍』の話(2) 『朝鮮進駐軍』の話(3) (4)も予定されているとのことです。 はてなでは匿名ダイアリーで当該のデマが記事化されていますのでトラバ送っておきます。 http://anond.hatelabo.jp/20100131154721

    在特会の「捏造写真」 - Apeman’s diary
    smtz8
    smtz8 2011/06/14
    「修正するこちらは、資料の原典を一つ一つ直接チェックしていかなければならず/アマチュアとしてはよほどの暇人でなければ追いきれない/私もとある項目について/非常に手間ばかりかかって実りの少ない作業をやってい