本年5月14日、米証券取引委員会(SEC)は新たなコンピュータ言語「XBRL」による財務報告書の届け出を義務とする規則案を承認した。 規則案によれば、12月15日から時価総額が50億ドル以上の企業(ほぼフォーチュン500社が該当する)はXBRLによる年次報告書、四半期報告書の提出が求められる。 時価総額が50億ドルに満たない公開企業や外国企業もそれぞれ09年末、10年末にはXBRLを使用した財務報告の届け出が義務となる。つまり2011年にはすべての企業でXBRLは義務となる。 「XBRL」はeXtensible Business Reporting Language(拡張可能なビジネス報告言語)の略称だ。財務情報の記載項目をタクソノミーという形で構造化し、電子データ化する。 これにより、投資家は「インターネットに開示された貸借対照表を表示・印刷できるだけでなく、記載項目ごとに検索・集計・分