『峠』をじっくり読んでみた。「北越の蒼龍」「ラストサムライ」河井継之助の名言 人間とはなにか、ということを、時勢に驕った官軍どもに知らしめてやらねばならない。驕りたかぶったあげく、相手を虫けらのように思うに至っている官軍や新政府軍の連中に、いじめぬかれた虫けらというものが、どのような性根をもち、どのような力を発揮するものかをとくと思い知らしめてやらねばならない。 司馬遼太郎作品の秀作『峠』を、このお盆にじっくり読みました。上のセリフは、本作の主人公「河井継之助」の言葉です。わたしの一番好きな言葉です。この本が好きで好きで。2年に1度は読み返しています。 河井継之助は、慶応4年8月16日の午後8時に死にました。数えで150年です。そうか、今年は明治150年だ。西暦にすると1868年ですが、それだと日にちがずれて、10月になります。 わたしは、何度もつまずきながら生きてきました。その底にいたと