今はブクログ使っているぐらいにそれなりに本は読むのだけれど、高校の頃まではほぼ全くと言っていいほど読書をしていなかった。なんだか面白そうな本がありそうなのはちらちら耳にしていたのだけど、わざわざ時間を取ってまで読書をするのは高校の頃の自分には億劫だったし、なにより「何を読めばいいのか」がさっぱりわからなかった。試しに本屋に行ってみても、それまで読書をしていなかったが故、どんな本が世の中にあって、どんな本が面白いのか、自分に合っているのかとかさっぱりわからなくて、すごすごと家に帰ってくるようなことが長く続いていた。 大学に入ってみて、さすがにそろそろ本を読む習慣ぐらい付けておいた方がいいのかなぁと思い立ち、また本屋へ向かった。やっぱりどんな本を読んだらいいのかはわからなかったので、それまでの人生で読んでいた数少ない作家の別の作品を当初は読むようにしていた。そうして数ヶ月、何度か本屋に足を運ぶ