「残念仕様」はこうして隠される――PC周辺機器コストカットの手口:牧ノブユキの「ワークアラウンド」(1/2 ページ) 露骨にスペックダウンした製品をわざわざ選ぶ人はいない。それゆえPC周辺機器メーカーは、気づかれずにコストを下げるよう苦心する。そうした手口の数々を紹介しよう。 長引く不況、激化する競争などもあり、コストダウンを要求されているのはどの業界も変わらない。メーカーであれば、製品の原価を下げることは、売れ行きを増やすことと同じくらい重要な命題とみなされているフシがある。売れ行きが伸びる兆候がなければ、そちらに矛先が向くのは、ごく自然なことと言ってよいだろう。 もっともPC周辺機器に限って言えば、食品や化粧品、生活用品などと違って1年、2年といったスパンで使われるうえ、単価も高いことから、消費者も仕様を見ただけであからさまに低スペックと分かる製品は試そうともしない。それゆえメーカーは