東京大学大学院工学系研究科の樋野公宏准教授らが2016年のゲーム「ポケモンGO」発売前後の中高年の歩数を調べたところ、ポケモンGOで遊ぶ人はそうでない人に比べ、最大の月で1日平均583歩も多く歩いていたことが分かった。年代別では55~64歳の人の歩数が目立った。 それによると、発売前の2016年6月には利用者、非利用者とも1日平均の歩数が8,000歩台で大きな差が見られなかったが、非利用者が8月以降、7,000~8,000歩台で推移し、冬季に入ると歩数が減少する傾向が見られたのに対し、利用者は8,000~1万歩の間で推移し、冬になっても歩数に低下傾向が見られなかった。 1日平均の歩数の差は2016年12月で583歩に達したのをはじめ、2016年9月を除くすべての月で利用者の方がよく歩いていた。 研究グループはこうしたデータが地方自治体の健康づくり施策立案や新たなゲームアプリの開発に大いに役