摘発直前の「アズール」店内のダンスフロア=10年12月6日午前2時、大阪市中央区西心斎橋(一部画像処理をしています) 「朝までいくぜ!」。DJの声が響き、ダンスフロアでは重低音の音楽に合わせて客の男女が密着しながら踊る。大阪・アメリカ村中心部のビルの地下1階にある「アズール」は、風営法違反で摘発された6日も直前まで約200人の客でにぎわっていた。 「お酒を飲んで踊れば嫌なことも忘れられる」。常連の女性客(27)は笑う。この日の入場料はワンドリンク込み2千円。週末の未明には店内を歩くことも困難になる人気店だ。店内にはバーカウンターやテーブル席もあるが、メーンは頭上でライトが動き回る10メートル四方ほどのダンスフロア。終電の時間になると客数は一気に増える。 午前2時、私服の捜査員約20人がなだれ込んだが、大音響のフロアで踊る客は気付かない。事態を知ったDJが「今日はトラブルがあったので」と音楽