『ケンブリッジの贈り物』(川上あかね、新潮社)(→bk1)(→amazon)(→書籍データ) オックスフォードでフランス文学を履修して博士になり、ケンブリッジ大学で教えることになった女性の人の、大学体験談というか実録ネタ。もう伝統がありすぎるくらいある大学なので、夕食の際には無料の食堂を利用できるんだけど、場所はハイテーブルでガウン着用、とか(映画の「ハリー・ポッター」見ると、そのスタイルまんまです)、日曜日のミサはサープリスという変な服じゃないとダメとか、ケンブリッジそのものが女性カレッジを除くと女性教員(フェロー)を認めたのが1970年、キングズ・カレッジが最初だったとか、いったいいつの時代だよ、と思うようなエピソードが楽しいです。ちなみに著者が1995年から5年間勤務した「モードリン・カレッジ」は1988年にようやく共学になったという驚愕ぶり。そんな環境で、日本人の、毎年ワーク・パー