同性愛に対する偏見や誤解たっぷりの作品を好んで作ったり流通させたりしておいて、同性愛者から「それ迷惑だからやめて」と言われると、「ファンタジーなんだから何したっていいだろ」と開き直るノンケは多いと思います。で、思うんですが、これって、日本人に多い「旅の恥はかき捨て」って感覚に非常に近いんじゃないでしょうか。つまりこういう人にとっては百合やBLややおいは「旅先」すなわち非日常であって、だから何してもいいんだと信じきっているんじゃないかと思います。 でも、ある人にとっては「日常とは無縁な観光地」であるものが、地元住民にとっては「ごくあたりまえに一生暮らしていくふるさと」だったりするんですよね。「自分の日常生活とつながってない場所でなら、ふだんはしないような恥ずかしいことをしてもかまわない」というのが「旅の恥はかき捨て」ですが、その場所がまさに日常生活の場である人だっているわけです。人のふるさと