【佐藤剛志】京都大学の学生食堂にできた1人用席が静かな人気だ。大きなテーブルについたてを立てただけ。それでも、ひとりぼっちへの周囲の目線を気にせず食事できることから「ぼっち席」と呼ばれ、定着。神戸大学でも採用された。 食堂を運営する京都大学生活協同組合によると、ぼっち席を設けたのは昨年4月。京都市左京区の吉田キャンパスにある中央食堂(約480席)の改修に合わせ、天板の真ん中に高さ約50センチのついたてを取り付けた6人用テーブル10台を特注したという。 お昼時、友人同士の学生は通常席に座る。1人の学生はぼっち席に向かい、さっと食べて去って行く。実際に座ってみると、向かいの人の顔がちょうど隠れる。 ぼっち席にいた経済学部3年の男子学生(21)に聞くと、「大きなテーブルに1人で座っていると、友達がいないみたいで恥ずかしい」という。大学院文学研究科修士課程1年の女子学生(22)は「時間がなくて急い