江戸時代の弘化4年1月1日(1847年2月15日)に、越後高田(新潟県上越市)で「長屋を破損させた」と科学データ集「理科年表」などに記している地震は、古文書にある同4年3月24日の地震の日付を取り違えたもので、実際には起きていなかったとみられることが分かった。京都大防災研究所の加納靖之助教(地震学)が3日までに学会誌に発表した。 1月の地震は東京大地震研究所が編集した「新収日本地震史料」第5巻(1985年)で初めて取り上げられ、主要な地震記録集でも掲載。3月24日の地震は長野県で多数の死者を出した善光寺地震とみられている。