「16日以降の足取りは不明でしたが、これまでのOSOの行動形態からすると、恐らくオボロ川を通って(駆除)現場まで南下したんでしょう。アレキナイからまっすぐ下ると今回の現場です」(藤本) それにしても改めて驚かされるのはヒグマを獲ったのは初めてというハンターの冷静さだ。距離80メートルといえば、もし初弾で仕留めきれなかった場合、一瞬で反撃を食らう距離である。役場の職員という立場上か、このハンターがメディアの取材に応じる予定はないというが、かわりに釧路町役場の担当者が当時の状況をこう説明する。 「使った銃は(散弾銃ではなく)ライフルです。最初に80メートルの距離から首に1発撃ち込み、それから近付いて“トメ(トドメ)サシ”で頭に2発、計3発ですね」 ※銃の所持許可の関係上、所持から10年未満の者は一般狩猟においてライフル銃の所持ができない。しかし自治体が行う有害駆除防除隊による駆除の場合、目的と