「お腹の調子が悪くて気分が落ち込む」という経験がある人は多いのではないだろうか。これは「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムによるものだ。腸と脳は情報のやりとりをしてお互いの機能を調整するしくみがあり、いま世界中の研究者が注目する研究対象となっている。 腸内環境が乱れると不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているという。いったいなぜか? 脳腸相関の最新研究を解説した『「腸と脳」の科学』から、その一部を紹介していこう。 ストレスの多い環境で感染症が起こりやすいわけ食生活だけでなく、ストレスによって腸内マイクロバイオータの組成が変化することも明らかになっています。 1970年代、アメリカ航空宇宙局(NASA)が宇宙ステーション(スカイラブ計画)を打ち上げましたが、それを運用するにあたり、宇宙飛行士に対して行われ

