4日夜、米大統領選の当選を決め、支持者の声援に応える民主党のオバマ上院議員=イリノイ州シカゴ(AP=共同) バラク・オバマ氏の大統領当選が決まった11月4日は間違いなく米国の歴史の大きな転換点となろう。米国民の多数派はこの日、かつてなく大胆で未知の変革への道を選んだ。近年の米国にとって、国の針路を左右する最大の事象が起きた歴史的な日は米中枢同時テロ(9・11)だといえるが、この11・4はまったく別な意味でさらに大きな歴史の重みを持つこととなろう。 オバマ氏は計2年近くの長く厳しい2つの選挙戦をみごとに勝ち抜いた。その過酷さから「ボクシングをしながらのマラソン」とも評される予備選では、同じ民主党の強敵ヒラリー・クリントン候補に挑戦し、当初の予測を覆して党指名の栄誉を勝ち取った。本番では戦争ヒーローの共和党ジョン・マケイン氏と対決し、9月半ばには支持率で差をつけられながらも逆転し、圧勝した。候