GQウェブサイトに『スヌープ・ドッグのお料理教室』の簡単なレビューを書きました。初めて料理本のレビューを書いたので、いろいろ自分でレシピに従って実際に作ってみたりとか、わりと苦労しました… www.gqjapan.jp スヌープ・ドッグのお料理教室 作者:スヌープ・ドッグ 晶文社 Amazon
リバタリアンが社会実験してみた町の話:自由至上主義者のユートピアは実現できたのか 作者:マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング原書房Amazon はじめに どのように人々は集まってきたのか? 自由な町にヤバいやつらが集まってくる。 リバタリアンらは町を良い方向に変えたのか? おわりに はじめに 他者の身体や私的財産を侵害しない限り、各人が望むすべての行動は自由であると主張する、リバタリアンと呼ばれる人たちがいる。すべてを自由にすべきと考える原理的な人から、条件的に制約を認める人まで無数の思想的内実があるわけだが、そうした思想を持つ人々にとっては多くの国家・地域は制約だらけにみえるだろう。 自分たちの思想を社会に反映させるためには、民主主義の場合にはリバタリアン的思想を持つ候補者に票を投じたり、自分自身が立候補して国の方針を地道に変えていかなければいけないわけだが、それは当然ながらなかなかに大変な
ブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」主宰。「読書猿」を名乗っているが、幼い頃から読書が大の苦手で、本を読んでも集中が切れるまでに20分かからず、1冊を読み終えるのに5年くらいかかっていた。 自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる。 『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)はロングセラーとなっており、主婦から学生、学者まで幅広い層か
1.田沼雄一郎 Seasons 2.鳴子ハナハル 少女マテリアル 3.榎本ナリコ センチメントの季節 4.山本直樹 ビリーバーズ 5.陽気婢 2×1 6.ホムンクルス はじらいブレイク 7.藤丸 ラブミーテンダー 8.月吉ヒロキ 少女たちの茶道ism 9.けろりん ピンクトラッシュ 10.べろせ べろまん 11.きい 群青ノイズ 12.ゴージャス宝田 キャノン先生トばしすぎ 13.ヘリを やみつきフェロモン 14.たかやki 恋糸記念日 15.師走の翁 円光おじさん 16.スミヤ Grand Hotel Life 17.大塚麗夏 みだらぶ 18.柴崎ジョージ とくべつな毎日 19.三巷文 こんなこと 20.ロケットモンキー Primal 21.こっぽり生ビール 宵はじめ 22.七保志天十 彼女のスキマは僕のカタチ 23.獲る猫 アノコトイイコト 24.ICHIGAIN セイシュンアゲイン
麦戸ちゃんはさいきん学校にこない。麦戸ちゃんの家は大学のすぐ近くにあるから、七森は二限終わりに寄ってみようかなと思ったけど、きのう彼女ができたばかりだったし、共通の友だちでも女の子と家で会うのを白城は嫌がるかもしれないと(まだそういうことを確認する段階にもなっていないけれど)思って麦戸ちゃんにはラインだけした。 だいじょうぶ? 明日には緊急事態宣言が発令されるらしい。(4月6日時点) まさかこんな事態が訪れるなんて思ってもみなかった。こんなディストピアSFのような世界が現実になるなんて。 何が怖いかって、知らぬ間に自分も感染者になって、他人にうつしてしまっているのではないかという思いが、常に頭から離れないことだ。 被害者が加害者になる。現実社会ではめずらしいことではない。 いじめやパワハラをされた人が、別の相手にいじめやパワハラを行ったり、虐待を受けて育った人が、大人になると子どもに虐待を
暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ 作者:アーシュラ・K・ル=グウィン出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2020/01/25メディア: 単行本ル・グインは何をおいても『闇の左手』や『ゲド戦記』の、類まれなSF作家・ファンタジィ作家であるが、僕は彼女が書いたエッセイや評論も大好きだ。詩的でメタファーに満ち、それでいて明快だ。本書に収められているエッセイも、2010年以降の、80代という老境に入ってからの文章にも関わらず相変わらず鋭く、力強い。 本書は2010年から始めていたブログの記事41篇をテーマごとに沿って並び替え、まとめたもので、2018年にこの世を去ったル・グインによる最後のエッセイ集になる。これまでのエッセイ集ではファンタジィやSF、フェミニズムなどテーマがはっきりとしていることが多かったが、本書は元がブログということで、飼っている猫に
こんにちは!今回やっと「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読むことができたので、紹介していきたいと思います。 本書は反骨精神いっぱいの母ちゃんとエスカレーターに乗って平穏なエリート中学に進むのを拒み、中学に入学したクールな息子の日々の闘いと成長を描いた落涙必至の等身大ノンフィクションとなっております! ノンフィクション好きで著者の名前を知らない人はいないくらい有名な方です。 ブレイディみかこさんは地元福岡の進学校を卒業後、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。 2017年に『子どもたちの階級闘争−ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で新潮ドキュメント賞を受賞されました。ここ数年、注目を集める人物です。 本書は彼女がこれまで書いたものの中で、もっともプライベートな色合いの濃い一冊です。 彼女は英国南部
輝かしい雰囲気に囲まれた彼女はしゃべるときも気楽そうだ。彼は彼女がアルジェリアの内戦を逃れてきたと言ったように感じ、もう一度今の言葉を繰り返してほしいと言いたくなる。しかし彼は慌てて、彼女に人生哲学を言うように促す。 「人生は哲学で語るには素晴らしすぎる」と彼女は皆に言う。 子どものとき、テレビアニメ「世界名作劇場」で『ポリアンナ物語』を観ていた。 どういう物語かというと、「世界名作劇場」の常道どおり、幼い少女ポリアンナは両親に先立たれて孤児となり、叔母のもとに引き取られるが、それ以後も常道どおり、次々と苦難に見舞われる。けれども、美しい心を持つポリアンナはけっして環境や運命を呪ったりせず、どんな不幸のなかでも「よかった探し」をして、周囲のひとびとの心に感銘を与える……というものだった。 同じく幼い少女であった私は、この「よかった探し」がとにかく嫌で仕方なかった。 「よかった」なんてあるわ
休日になると一人で本を読みたいものである。しかし家では妻が大音量でテレビを見ていたり別室にいても話しかけてきたりしてうるさいのでもっぱら家の外で本を読んでいる。 はじめは喫茶店で読んでいたが、混んでくると席を占有しているようで居心地の悪さを覚えるようになり、そのうち公園の駐車場で本を読むようになった。ちなみに田舎では車で移動するため家の外だと居場所は車の中しかない。 しかし公園の駐車場にしてもスーパーの屋上駐車場にしても、車の中で中年男性が一人でずっと座っていて不審に思われないわけもなく、近くを家族連れや警備員が通るたびに小さくなってやり過ごしているが、いい大人が人目を忍んで隠れるように日中を過ごすというのも情けなく、心穏やかに本を読むなどといったこととは程遠い状況である。 なんともお粗末な休日の過ごし方をしているが、いつかは、かつて見たつげ義春の漫画のように、どこか静かな場所にこっそり自
花の咲きほこる庭や銘板のついたベンチから五、六メートルほど先で、すべてががらりと変わってしまう。そこには巨大な金網のフェンスがあった。家と平行に張りめぐらされたフェンスのてっぺんはむこう側にむかって折れていて、目の届くかぎり左右へつづいている。家の屋根よりも高いほどのフェンスで、電信柱のように太くて高い木の柱が点々とあってささえている。フェンスのてっぺんには、ごちゃごちゃとからまりあった有刺鉄線が山のように積まれていて、グレーテルは見ているだけで体中に鋭いとげがささるような痛みを感じた。 ジョン・ボインの『縞模様のパジャマの少年』と『ヒトラーと暮らした少年』を読みました。 先に読んだのは『ヒトラーと暮らした少年』ですが、第二次世界大戦下のナチス政権を描いた連作なので(話の内容はまったく別ですが)、発表順にあわせて『縞模様のパジャマの少年』から感想を書いていきます。 縞模様のパジャマの少年
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