商品やサービスのコモディティー(汎用品)化が進み、国内の消費が低迷する中、ブランド力によってファンを増やし購入を促す重要性が高まっている。 そうしたブランドの成功例としてよく名前が挙がるのが、米オートバイメーカーのハーレーダビッドソンだ。 根強い人気を誇るこのブランドは、ファンの潜在意識においてほかの強力ブランドとは異なる受け止め方をされている――。 こんな事実が、大手広告代理店の博報堂DYホールディングス2433が実施したニューロマーケティングの実験で判明した。企業のブランド戦略のあり方を再考する1つのきっかけになりそうだ。 強力なブランドの代表的な存在であるハーレーダビッドソン。このオートバイメーカーは、広告宣伝や販促などのマーケティングにおいても独特だ。 ほかのオートバイメーカーのように、製品の機能や性能を強調したりはしない。他社の製品との価格の違いを訴求することもない。 実際、機能