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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (1)

  • 寺尾『魔術的リアリズム』:ラテンアメリカ文学の流れの手際よい紹介。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    魔術的リアリズム―二〇世紀のラテンアメリカ小説 (水声文庫) 作者:寺尾 隆吉水声社Amazon 20世紀ラテンアメリカ文学のとっても手際よい紹介。シュルレアリズムに連なる流れとして魔術的リアリズムを位置づけて、超現実主義のパリに行ったアストゥリアスとカルペンティエール(とぼくの知らないもう一人)を通じて新しい書き方がだんだん醸成されてきて、という流れ。魔術的リアリズムというものの質についてもきちんと考察され、それをもとに繰り出される作品評価も鋭い。 『百年の孤独』は魔術的リアリズムの動力を組み尽くして無時間的永遠へと到達するのに対して『族長の秋』は、偽の魔術的リアリズムに強いられた無時間的停滞を真の魔術的動力によって打ち破るのである。(p.176) ちなみにこの著者は、フエンテスの翻訳で彼のこけおどし無内容小説をちゃんと論難できる人なので、鑑識眼と率直さはぼくは信用している。 それがう

    寺尾『魔術的リアリズム』:ラテンアメリカ文学の流れの手際よい紹介。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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