ミキサーのレバーを押し下げると、スライダーが右側に水平移動し、その先にある歯車を回してミキサーの羽根が回転します。 本品を実際に操作してみると、直交スライド機構部の互いに接する面の傾斜角度が45°であるため、レバーを押し下げる力の半分がスライダーを下に押し付ける力になります。互いに接する傾斜面や水平方向に移動する接触面は滑り構造になっており、摩擦抵抗が大きく、強い力でレバーを押す必要があります。 今回のまとめ 四節リンクを使って「回転入力→スライド出力」「スライド入力→回転出力」「スライド入力→スライド出力」と多彩な動作を実現させることが分かりました。この連載では何度も出てきた思案点と機械効率に注意することが、リンク機構を設計する上で重要なポイントであることが分かるでしょう。 次回は最終回です。ユニークな機構をピックアップして、それらの特徴を確認しましょう。(次回に続く)