名越康文先生と橋口いくよさんとの『ダ・ヴィンチ』鼎談を新大阪のホテルでお昼ご飯を食べながら4時間。 テーマは「原発と祈り」。 先般の橋口さんの「原発供養」に触発され、また「うめきた大仏」構想(これも発案したのは若い女性でした)に「辺境ラジオ」で出会い、21世紀の日本の霊的再生の方向について、だんだん見通しが見えてきた。 「そういう話」のときはなぜかいつも名越先生といっしょというのがさすがに奇縁である。 名越先生はこの数年真言密教の修行に励んでおられ、仏教書を耽読されているので、話はいきなり「祈り」とは、「瞑想」とは、「成仏」とは、「リアル」とは、「居着き」とは・・・といったハードコアな話題に突入。 想像と現実は位相が違うのか、地続きなのか。 私たちは「地続き」だという考えである。 すみずみまで克明に、細密に想像しえた経験からは、私たちは現実の経験とほとんど同じだけの経験知を得ることができる