トランプ大統領は13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が米国の仲介で関係正常化に向かうことで合意したと発表した。イスラエルとUAEの接近は2018年から水面下で進んでいたもので、この時点で発表となったのは、11月の米国大統領選挙に向けて劣勢のトランプ大統領が外交的な得点を狙ったものとみられる。対イラン強硬策をとる同大統領のもとで、同じ路線のUAEとイスラエルが接近するという対イラン包囲網の強化の意味がある。次の焦点はサウジアラビアが対イスラエル和平に動くかどうかとなろう。 ホワイトハウスが公表した米国、イスラエル、UAEの共同声明では「イスラエルとUAEの全面的な関係正常化で合意した」としている。両国の代表団は数週間のうちに会合を持ち、「投資、観光、直行便、治安協力、通信、技術、エネルギー、健康医療、文化協力、環境、大使館開設」などについて二国間合意に署名する、という。 ◆「ほかの